
写真は実家にいるプリモプエル
です。もうかなり有名ですが、おしゃべりする人形です。発売から5年、とうとう音声認識をするまでに成長
したそうです。
もともと販売元のバンダイは、購買層を20歳代〜30歳代の女性としていたようですが、ふたを開けてみたら50歳代の女性に売れているようです。これは、なんとなくわかる気もします。
すごいなあと思うのは、熱狂的なファンが多いこと。ファン同士の集まりやイベントがあって多くの人が集まるようです。去年は幼稚園への入園式が行われたようですし、今年は5歳ということで、浅草の花やしきで合同の七五三イベントも行われたそうです。プリモプエル用の服
もたくさん市販されていますが、通ともなると自分で服を作ってしまうとか、さすがです。
実際に触ってみて思ったのですが、何をしゃべるのか予測できない点がおもしろいですね。手足やしっぽに7つのセンサーがあって、さらに内部にカレンダーを保持しているため、季節に応じてうまい具合にこちらのハートをくすぐるようなことをしゃべるのです。
所有者の誕生日も登録できるので、誕生日になると「少し静かにしていなさい」というくらいに祝ってもくれます。
実家にはプリモプエルの他、犬もいます。最初はこのしゃべる奇妙な新参者には警戒感を持っていたようで、あまり近づこうとしませんでした。でも、慣れてきて「単なるぬいぐるみじゃん」と悟った後は、耳をかじるようになってしまいました。写真のプリモプエルは少し耳に傷跡を残しています。
そして、このプリモプエルにとうとう音声認識機能が搭載されたそうです(2004年10月23日発売)。購入時に所有者の声を登録することで、体内のセンサーの他に音声による呼びかけにも反応するんです。ますます感情移入しやすくなったわけです。
プリモプエルは自分では1歩も動けませんが、擬似的に会話ができるという点では、鉄腕アトム
やドラえもん
やロボコン
に通じるものがあると思います。二足歩行ができるロボットなどが研究開発されていますが、実生活でどう応用するか考えるとあまり思いつきませんよね。実は、プリモプエルのようなアプローチのほうが、実生活に入りやすいロボットなのかもしれません。