Marshalls(マーシャルズ) Bridgewater, NJ

アメリカにはMarshallsという衣料品小売店があります。アメリカ42州に600店舗以上を出店しているお店です。衣料の他にもインテリア用品やおもちゃなども少し並べられています。私は写真のニュージャージー州Bridgewaterのお店をよく利用していました。

個人的に衣料品のお店はあまり好きではないのですが、このMarshallsだけはちょっと違いました。行く度に並んでいる商品が違っていて、その中からお宝を探し出す楽しみがあるのです。

なんとなく「しまむら」に雰囲気が似ていると感じていました。

それもそのはずで、このMarshallsはしまむら同様、商品は完全買取でメーカーとの「良い」関係で低コストを実現しているのでした。

この「良い」関係はバイヤーが頻繁に世界中を飛び回ることで実現しています。ホームページ上にはこんな説明があります。「例えばデパートがメーカーにシャツを80,000枚注文してきたとします。でも、メーカーにしてみれば100,000枚製造したほうがコスト的に有利だとします。こんな時にメーカーからMarshallsに20,000枚のシャツをお安く仕入れませんか、と提案があるのです。」なるほど、これは「良い」関係ですね。Marshallsは買い掛けなしのその場払いのようなので、キャッシュを欲しているメーカーからもお得な値段での買取要請があるようです。

行く度に並んでいる商品が違うのは、こんな特殊な仕入れをしているからなのでした。だから、アウトレットでもないのに(ある意味、メーカーからしたらMarshallsはアウトレットですが・・・)激安品を見つけることがあります。例えば、雑多にハンガーにかけられたポロシャツの中から、「まがい物じゃないの?」と思うような値札がつけられたRalph Lauren(ラルフローレン)のシャツを見つけたりします。そして、それはその時買っておかなければ、きっと次に行った時にはもうなくなってしまっているわけです。まさに「宝探し」です。

Marshalls(マーシャルズ) Megastore Philadelphia, PA

2枚目の写真はペンシルベニア州Philadelphia(フィラデルフィア)にあるFranklin Millsというアウトレットモールの中にあるMarshalls Megastoreです。Megastoreというだけあってかなり広いです。

このMarshalls MegastoreではConverse(コンバース)の靴をまさに捨て値で買った記憶があります。ちょうどConverseの倒産直前の頃です。今思えばConverseはキャッシュ欲しさにかなり安く商品を流したのかもしれません。


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