花粉の季節になりました。でも、幸いにして私は花粉症ではありません(突然発症するそうなので油断はできませんが)。花粉症の方の苦しみを理解できないのは申し訳ないのですが、販売されている花粉対策グッズの多さから国民病、季節病なんだなと実感することはできます。
この季節、ホームセンターやドラッグストアの店頭に行くといろいろな花粉対策グッズを目にすることができます。そんな中で個人的に興味を持ったのがスプレー等で科学的に花粉をなんとかしてしまう製品です。各社、店頭で販売促進用のビデオを流し売り込みに必死でした。ちょっとだけ調べてみました(各社のサイトを参考にしましたので、詳細はそちらをご覧ください)。
まず最初に目に飛び込んできたのがTVコマーシャルでもおなじみの花王のアレルクリン。コマーシャルソングからアレルクリーンかと思っていたら正式名称はアレルクリンでした。
このスプレーは花粉をはじめとするハウスダストを大きく固めてしまうことで、取り除きやすくする効果があります。ですから、スプレーした後、手で払うか掃除機をかけると良いそうです。また、ダニが好む皮脂の臭いを除去してくれるので、ダニが集まらないようにする効果も期待できるのでしょう。2/5に改良が加えられ従来より除去能力が160%向上しているとのことです。姉妹品としてフロア掃除用のアレルクリン清潔シートがあります。
次はクレンザーでおなじみのカネヨから花粉イチコロスプレーです。これは衣類に吹き付けることで二酸化チタンによる光触媒コートが作られます。この光触媒は光と反応し、衣類に付着した花粉を分解・消滅してくれるそうです。衣類の摩擦も軽減するので、花粉そのものが付着しにくくなる効果もあるようです。姉妹品に花粉イチコロソフターがあります。花粉付着防止剤なので、洗濯時にこれを併用すればいっそう効果的です。
スプレーにより帯電防止効果で花粉をはじめとするハウスダストを浮かび上がらせ、被膜形成＆凝集効果で大きな固まりにしてしまいます。その後、掃除機をかけることにより最大90%の除去が可能です。スプレーのほかウェットシートもあり、花王のアレルクリーンと同じような効果があるのではないかと思います。ダニブロッカーでダニ退治をした後にこれを使うと、ダニの死骸の除去にも良いとのことです。さすがフマキラーです。
プレスリリースでは2005年3月1日発売ということになっていましたが、もう既に店頭に並んでいました(アレルシャットという名称でいろいろあるようなので別物かもしれません)。フマキラーは昨年末に「アレルシャット 花粉 服でブロック」という製品も発売しているのですが、継続して併売されるのかどうかはよくわかりません。
ライオンからは花粉ガードです。スギ花粉は破裂することでアレルギーの素が飛び出してくるようで、その破裂を阻止する花粉破裂抑制剤(ハイテクシリカ)を含んでいることがこの製品の売りです。また静電気防止剤により花粉そのものの付着も防止します。ライオンによると、フリースのように起毛した衣類の場合、花粉付着防止剤だけでは不十分なのだそうです。そこで威力を発揮するのが花粉破裂抑制剤です。
このほか、店頭には大三の花粉ブロックスプレーも並んでいました。衣類に被膜を生成し、花粉の付着を防止します。
また、残念ながら店頭では見かけませんでしたが、アズマ工業から「花粉ついてますよ」という付着防止剤も販売されているようです。
このように見てくると、改めて各社からいろいろな商品が販売されていることに驚かされます。今回は成分比較までする時間は無かったのですが、実は主成分はどの製品も似たものの可能性もあります。本当は使ってみて比較できれば一番良いのですが、花粉に悩まされたことのない私には体をはって比較することができないのでした・・・。ただ、一昔前にはこのような商品は一つもなかったわけですから、いかに花粉に苦しんでいる方が多いかということだけは実感できました。
