在米中に、ミテクルさんからブライアン・L. ワイス氏の「前世療法」という本をお借りして読んだ時は、その話の内容に驚き考えさせられたものですが、同時に、実際にどうなっているかはわからなくても、そういうフレームワークで現実を捉えて生きていくことは人生にとってもプラスではないかと考えていました。今回読んだ「生きがいの創造」は、まさにそういう観点で書かれた本です。

著者である飯田史彦氏福島大学の経営学の先生です。以前に本書と同じ論旨で「生きがいの夜明け」という論文を発表され、それは論文とは縁遠い人たちの間でもコピーされまわし読みされたようです。その後、それをベースに一般向けの書籍として書かれたのが「生きがいの創造」です。

簡単に言ってしまえば、人間は何度も何度も生まれ変わりを行っているというものです。この世での生活は自分自身を高めるための修行と考えます。また、ソウルメイトと呼ばれる人(霊?)たちとあの世で相談して同世代に生まれ変わってきているということも退行催眠の実験結果からは分かってきているようです。

私自身は何ら宗教団体に属するものではありませんが(本書の著者も同じです)、このような考え方には共感できます。そう考えることで人生が前向きに送れるのならば、信じることによるマイナスは何もありませんから。とはいえ別に誰かにこの考えを押し付けようとも思いません。興味がある方が気が向けば読んでみれば良いと思います。

この飯田先生、つい最近、「生きがいの創造 永遠の愛・めぐり逢う生命」という本を発表されたようです。時間があればこちらも読んでみたいと思います。