毎日利用している武蔵野線新秋津駅に、3月16日に指定席券売機が設置されました。最近はSTAFFと書かれた黄色い服を着た人がこの券売機の前に立っています。最初だけは利用者に手取り足取り操作方法を教えてくれるのでしょう。

これを使えば画面から特急や新幹線の指定席券を購入することができます。ちなみにJR西日本では「みどりの券売機」というそうです。

昔の話ですが、指定席券といえば国鉄時代のみどりの窓口を思い出します。長い列で長時間待たされた挙句、無愛想な係員から切符を売ってもらっていたという印象でした。あの当時はあのマルスの端末を使えることがある種の特殊技能だったのかもしれません。

時代は流れ、パソコンが一般家庭にも普及した現代では、画面に従って指定席券を買うことぐらい、一般人でもできるようになったということです。便利な世の中になったものです。

私の場合、「えきねっと」をよく利用しています。これを使えば自宅から指定席の予約が可能です。ただ、切符だけは駅で受け取らないといけません。今回、新秋津に設置された指定席券売機を利用すれば、この切符の受け取りもできるそうです。以前、長野県の上田駅で「えきねっと券売機」なるものには触れたことがありますが、指定席券売機はまだありませんので、今度機会を見て使ってみようと思います。

などと、自動券売機について調べていると、おもしろいものを発見しました。その名は「もしもし券売機 Kaeruくん」です。

JR東日本のPDFの資料を見ると、券売機の機械を通して遠隔地にいる係員と会話しながら切符を購入する機械のようです。マイクとスピーカーを通して会話するだけでなく、カメラを通して各種書類の提示もできるため、普通の自動券売機では対応できない学割やジパング倶楽部の割引などの適用も受けられるそうです。

Kaeruくんという名前がそれを意識したかどうかわかりませんが、この説明を読むかぎり、アコムの「むじんくん」と同じような仕組みのようです。

初めての設置だそうですが、今回の設置は青梅線の西立川、東中神、中神、福生、羽村、小作、東青梅の7駅です。青梅線と聞いて、失礼ながら無人駅やお年寄りの利用客の多い駅を連想してしまいましたが、この7駅はそんな目的で選ばれたようには見えません。このあたりは謎です。利用客は多すぎず少なすぎず、何かあった時にはすぐ駆けつけられる距離にある駅とか、そんな基準でしょうか・・・。

ある意味、このKaeruくんは冒頭で触れた指定席券売機と似てはいながら、実はかなり方向性が異なるものに思えます。片方が完全に機械を相手にするのに対して、もう片方は機械を通して人間を相手にしますからね。今後、普及するかどうか観察したいところです。

またおもしろいことに、この手の機械を利用すると人件費の安い地域にオペレータを配置することが可能になります。アメリカのコールセンターがインドに設置されていることがあるように、青梅線の西立川駅でKaeruくんを通して切符を売っているオペレータが実は中国にいるといったことも論理的には可能になります。この仕組みは地方の雇用創出にも貢献するのではないでしょうか。

青梅線はほとんど利用しないので、今のところこのKaeruくんを利用するチャンスはありませんが、この機械を体験するためだけに青梅線に乗ってみても良いかなと、そんなことを考えています。




プロジェクトX 挑戦者たち 第VIII期 100万座席への苦悩~みどりの窓口・世界初 鉄道システム