
前橋に遊びに行った時に最初に足を運んだ(正確には連れて行ってもらった)のが群馬県庁でした。もらったパンフレットに「ようこそ ぐんまのランドマークへ」と書かれているだけあって、さすがに目立つ建物です。32Fに展望ホールを持つ高層ビルで、県内で一番の高さを誇るそうです。31Fには観光物産展示室や展望レストランもあり、県庁とはいえ観光客を視野に入れた建物です。
廃藩置県により前橋城の本丸を庁舎として使用したのが県庁舎の始まりだそうです。その後、ずっと県庁はここにあり、平成11年(1999年)に現在の高層の庁舎が完成しました。すぐ隣には昭和庁舎と呼ばれる建物がありました。昭和3年に作られた建物だそうで、歴史的にも重要な建物であることが一目でわかりました。平成13年(2001年)に文化活動の拠点として再利用されているそうです。
さて、行った日は休日でしたが、もちろん展望ホールには上がることができました。車は県庁の700台収容可能な立体駐車場へ入れました。三菱重工のIPSで、近未来を感じさせる駐車場でした。駐車場には係員の方もいるのですが、その丁寧な対応には驚きです。県庁イコールお役所仕事という悪いイメージはまったくありませんでした。駐車場は2時間まで無料で、その後は30分毎に100円だそうですが、展望ホールを楽しむだけなら無料と思って良いでしょう。
上の写真は展望ホールから北西方面を見下ろしたものです。県庁のすぐ横には利根川が流れています。写真の右上に見えるUFOのような丸い建物はグリーンドーム前橋です。多目的ドームだそうですが、前橋けいりんの拠点のようです。行った日は霞んではいましたが、ここからは苗場の雪なども見えました。
男性なら展望ホールのトイレに行くことをお勧めします。遠くのお山を眺めながら足す用は、まるで利根川に用を足しているような錯覚を受けます。爽快です。
31Fでは群馬県内の観光パンフレットがたくさん手に入ります。私ももらってきましたが、今、群馬県で熱いのはNHKの連続テレビ小説「ファイト」のようです。群馬県が舞台で高崎市内や四万温泉を始め県内各地がロケ地になっています。ちなみに今回のヒロイン木戸優は15歳。これまでの連続テレビ小説と比べると5歳くらい若いそうですが、両親の配役を見てびっくり。父親役に緒形直人、母親役に酒井法子です。なるほど、私も年を取るわけです。
ところで、県庁の建物の案内図を見ていて気になったことがありました。32Fに展望ホールはあるのですが、さらにその上にも階があるのです。意地悪な私は、きっとそこには知事室があって、県内の一番高いところから一般県民を見下ろしているのだろうと勝手に想像してしまったのですが、これは間違いでした。ここを見ると、33Fは機械室となっていました。そして、知事室はといえば6Fでした。知事がどういう方なのか存じ上げませんが、何となく人柄を感じさせるフロア割りでした。
この県庁、観光と無縁の県であれば「こんな県庁は必要でしょうか?」と言われてしまいそうな豪華なものですが、観光に力を入れている群馬県だからこそ存在価値があるように思います。この県庁に行ったおかげで、私の中の群馬県に対するイメージはかなりアップしました。