Yahoo! BB 光ターミナル

機器の到着とほぼ同時にYahoo! BBによる屋内工事の案内があった話をしましたが、さっそくその屋内工事がありました。

屋内工事というは、家の外壁に成端キャビネットを設置し、そこから屋内を配線し、光ターミナルに接続するまでの工事です。この工事が終わっても、NTTによる屋外工事で電柱から成端キャビネットへの接続が終わらなければ何もできない単なる配線です。

工事をしてくれる担当の方は2名で、約束の時間通りに来てくれました。当然、Yahoo! BBを名乗ってはいましたが、さりげなくチェックしたところでは、練馬にある光工事を得意とする会社の方のようです。

工事内容の説明を受け、スターターパックに入っていた工事承諾書を渡して工事が開始となりました。

まずは外壁の電話線の取り込み口から光ターミナルを置く1Fの部屋まで光ケーブルを引く作業です。既にオレンジ色のチューブ(CD管?)が配管してあるので、それを利用しての配線です。直進性のあるリード線を先に通し、それを利用して光ケーブルを配線するようです。業者の方はこのリード線を「スチール」と呼んでいたようでした。

私の説明が悪く、このリード線を1Fに通すまでに少し手こずりました。モジュラージャックの場所を聞かれたときに配線してる場所だけをお伝えしたのですが、実際には配管してるすべてのモジュラージャックの場所を教えるべきだったようです。我が家の場合、外壁から1Fのモジュラージャックまでは、2Fの2部屋を経由していました。ですから、今回の光ケーブルの配線もその経路をたどる必要があったのでした。

以前、LANケーブルを1Fから2Fまで自分で配線しようとしたことがありました。何度やっても配管の途中で止まってしまいうまく行かなかったのですが、今回はなかなか良いプロの技を見せてもらったと思っています。

光ケーブルですが、中がガラスということでなかなかシビアな扱いが要求されるようです。曲げると簡単に破損してしまうようで、破損してしまうと成端キャビネットから光ターミナルの全配線を交換しないといけないそうです。実物を見るまでは光ケーブルのイメージとして、同軸ケーブルのように一定の角度以上には曲げられなくなっているのかと思っていたのですが、実際に配線された光ケーブルは普通の電話線よりも細いくらいで、かなり弱々しく見えるものでした。

さて、配線が終わったので、外壁には成端キャビネットを設置します。これは従来の電話の保安器の横にドリルか何かで設置されました。2Fの屋根の下なので、手近に見ることができないのがちょっと残念です。

次に屋内で、配線されたもう片方の末端を光ターミナルに接続します。今までの常識を覆されたのがこの時でした。普通、電気ならコンセント、電話ならモジュラージャックとそれ専用のコネクタがありますが、光ケーブルの場合はこのコネクタが無く、直接光ターミナル内部への接続でした。モジュラージャックのようなコネクタを室内の壁に設置できれば便利なのでしょうが、そうではありませんでした(もしかすると追加料金を払えばそういう選択肢があるのかも?)。こうなっているからこそ、ケーブルを途中で破損してしまうと、成端キャビネットから光ターミナルまでの全交換になってしまうのです。

Yahoo! BB モジュラージャック部分の工事

工事後の状況は、写真のように既存の電話線モジュラージャックに下駄を履かせて、下の穴から光ケーブルが出てくるような感じになりました。我が家の場合、この場所は物陰になってしまうので問題ありませんが、これが気になる人は事前に対策を考えておいたほうが良いかもしれません。光ターミナルを壁の中に設置してしまう工事も選択できるのではなかったかと思います。個人的には常時電源オンのものを見えないところに設置してしまうのには抵抗がありますが。

光ケーブルの光ターミナルへの接続作業は横で見ていましたが、何をやっているのかよくわかりませんでした。何となく職人技って雰囲気だけは感じられました。ちなみに、前回の説明で封印された箱について触れましたが、これはやっぱり光ターミナルでした。どうして開封してはいけないのかと工事の人に聞いてみたところ、空けてしまうと工事ができなくなることがあるとの回答でした。詳細は不明ですが、配線同様、光ターミナルもシビアなのでしょう。誘惑に負けて開封してしまわなくて良かったです。

光ターミナルの接続も完了し、これで終わりかと思ったのですが、やっぱりすんなりとは行きませんでした。最終的な試験で、本来であればケーブルが破損していても少しは出るという数値(?)が一切出てこないのです。工事をしてくれた人の話だと、ONU(光ターミナルのことをこう表現していました)の故障くらいしか考えられないとのことでした。故障率がどのくらいなのかわかりませんが、そういうものを手にしてしまうとはある意味「当たり」なのかもしれないです。

Yahoo! BBのサポートに電話で事情を説明し、新しい光ターミナルを送ってもらうことにしました。到着後、光ターミナルの再接続をしてもらうことになりそうです。今度は家人だけで対応してもらう予定です。

ところで、電話ついでにNTT屋外工事日は決定したか確認したのですが、未だにNTTからは回答が無いようです。NTT都合で工事ができないということは無いということでしたが、もう外壁に穴も開けているので、「やっぱり工事できませんでした」と後から言われるのだけがちょっと怖かったりしています。