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サッポロからザ・フルーツスパークリングというお酒が発売になりました。

私はお酒には強くありません。むしろ弱いくらいです。また、チューハイとかカクテルといったものはあまり飲まないのではありますが、このザ・フルーツスパークリングの製造方法にはとても興味をもったのでした。

普通、チューハイ系のお酒は焼酎などのアルコール分を含んだ液体にフルーツ系のフレーバーを添加することで作りますが、このお酒は違うのです。フルーツの果汁そのものを発酵させてお酒にするらしいのです。以前、自宅で日本酒の発酵実験を行ったことのある者としてはとても興味のあるお酒です。ちなみに日本では個人用途であっても発酵させてお酒を作ったら脱税になります。

まずはアップルとグレープフルーツを飲んでみました。なるほど、果汁の香りが生きていて、アルコール臭さを感じさせない・・・気がします。実際のところ比較できるほどこの手のお酒を飲んでいないのでわかりませんが、少なくともそんな気にさせるだけの説得力がこの醸造方法にはあります。

お酒の発酵とは、簡単に言うと糖分に対して酵母が作用してアルコール分と炭酸ガスが生成されることです。だから、蜂蜜を適度に薄めてイーストを入れてあげるとお酒ができます。実はこれミードという飲み物なのですが、自由にお酒が作れるヨーロッパなどでは新婚のカップルが飲む飲み物として有名らしいです。Honey MoonのHoneyはここから来ているんだそうです。

そんな小知識を知っていただけに気になったのは、果汁だけで発酵できるのかどうかってことでした。特にレモンなんて糖分なさそうですからね。でも、これは製造過程をよく読んで納得しました。アップル以外のグレープフルーツとレモンは発酵させるために糖分を添加しているんだそうです。なんか、日本酒の三倍増醸酒(いわゆる三増酒)みたいですが、それを言ったら従来のチューハイはアルコール添加酒(いわゆるアル添酒)かな・・・。まあ、日本酒と同じ土俵で考えてはいけませんね。そもそもレモンやグレープフルーツの発酵だけでは十分なアルコールは生成されないのでしょう。

裏を返せばアップルは本当にりんごの果汁の発酵だけでお酒を作っていることになりますね。でも、良く考えたらアップルワインとかあるから、これはそれほど目新しいことでは無いのかもしれません。

さらによくよく作り方を見ると最後に香料を添加したりもしているようなのですが、それでも果汁そのものを発酵させようという、こういう新しい挑戦が私は好きです。高く評価しています。今度はレモンを買ってみようと思っています。