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親子で乳歯ケア タブレットU

赤ちゃん向け商品で有名なPigeon(ピジョン)の「親子で乳歯ケア タブレットU」を食べてみました。2003年5月に発売されてから、気になりつつも今日まで試す機会の無かった商品です。

歯磨きを嫌がる子供は多いと思います。でも、子供を虫歯にはしたくないと思うのが普通の親です。そんな親心をくすぐられる商品です。この商品、簡単に言ってしまえばキシリトールのアメです。それでもタブレットという薬を連想させる名前をつけたあたりに開発者側の意図が伺えます。

虫歯についておさらいしましょう。素人なので間違いがあるかもしれませんが、私は以下のように認識しています。

  • 虫歯の原因となるミュータンス菌は砂糖を取り込んで歯の周りにまとわりつく菌の膜を作る(いわゆる歯垢とかプラークと呼ばれるもの)
  • この歯垢の中の細菌たちが糖を取り込んで酸を作る。この酸は歯を溶かす
  • 唾液には酸を中和する働きがあるので、ある程度の酸の発生は問題ない(再石灰化)
  • 酸の発生が唾液の許容量を超えた時に虫歯になる

歯垢はうがいなどでは落ちないそうで、これが歯磨きが必要な理由です。

では、そもそも細菌たちに糖を与えず活躍できないようにしたらどうか、というアプローチがキシリトールのようです。キシリトールも糖の一種らしいですが、歯垢が作られるのを抑止し、また菌によって取り込まれても酸を生成しません。

なるほど、この理論に従えばキシリトールを90%配合した「親子で乳歯ケア タブレットU」は効果的なのかもしれません(もちろん、歯磨きは大切です)。これまでもキシリトールを前面に押し出した商品はたくさんありましたが、タブレットUの名前にあるよう錠剤をUの字にして、万一赤ちゃんが飲み込んでしまっても気道をふさがないな配慮がなされている点はピジョンならではだと思います。

「ほんのりいちご」と書かれている通り、味付けは薄めです。とても上品な仕上がりでした。大人の私が食べると口の奥で溶けてそのまま喉に流れ込んでいってしまいました。もしかしたら歯の周りに流れるようになめさせたほうが効果的なのかもしれません。そういえば、子供ってアメを噛んで食べようとしますね。普通はやめさせますが、タブレットUに限定して言えばそうしたほうが良いのかもと感じました。

口の中の細菌の勢力分布は子供のうちに決まり、一生変わらないと聞いたことがあります。小さい時に口の中にミュータンス菌が入らない、もしくは入っても勢力が弱い状態で存在するならば虫歯になりにくいという考え方です。一所懸命に歯磨きしても虫歯になる人がいる一方、それほど歯磨きをしなくても虫歯にならない人がいるのは良い証拠です。親から子供への細菌の移動は親が口をつけたスプーンからという話も聞いていたので、我が家では意識して注意してきました。まだわかりませんが、今のところこの効果は出ています。

と考えると、実はキシリトールを使ってミュータンス菌と共存しようなんてことは考えずに、胃の中のピロリ菌退治のように、完全に死滅させられる何か方法があれば最強ということになりますでしょうか。でも、そんな話は聞いたことがありませんので、今のところは地道にやるしかなさそうです。

  • 歯磨きをする(プラークコントロール)
  • 間食は控える(再石灰化を促進)
  • キシリトールなどの糖を使う(酸の生成の抑止)

こんな感じでしょうか。





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