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西友 ショッピングカード

先日、大泉学園駅のLIVIN OZ大泉店に行った時に、写真にあるショッピングカードをもらってきました。西友が10/7にサービスを開始したプリペイドカードです。

ぱっとみた感じでは磁気カードで、レジの前などに陳列されていて、勝手に持って行って良いようになっています。ただし、使うにはお金をチャージしなければいけません。使い捨てではなく、500円から10万円まで何度でもリチャージができるようになっています。

プレスリリースを見ると「米国ではクリスマスや誕生日のギフトとして非常に人気があり・・・」と書かれています。確かにWAL-MARTもギフトカードを販売していますね。日本の流通業では初導入ということですが、これってやっぱり年内WAL-MART完全子会社化の布石なのでしょうか。

それにしてもこの時期、西友・LIVINでしか使えない独自のプリペイドカードサービスを始めるとはなかなか強気ですね。機能的に似たものとしてEDYや、その拡張版であるおサイフケータイがあるじゃないですか。こちらは、あちこちのお店で使えるようになってきていますが、このEDYを使うという選択肢は無かったのでしょうか。

予想するに、一つの理由として開発費が安くできるというのがあったんじゃないかと思います。EDYを導入するとなると、EDYカードの読み取り装置をレジに設置しなければいけませんが、今回導入したショッピングカードは磁気カードなので従来のクレジットカードのリーダがそのまま使えるんじゃないかと思います。ハード的な追加投資が必要ないというのは大きいはずですね。

個人情報が記録されないというのと、費用がかからないのでギフトカードとして最適というのが売りとして挙げられていますが、この点はEDYでも大方クリアできそうに思うので、ちょっと説得力は弱いような気がします。

あと気になっているのがセゾンカードとの棲み分けについてでしょうか。西友ではセゾンカードを使うことで定期的に大きな割引の恩恵に預かることができますが、このショッピングカードではどうなるのでしょうか。西友などは固定客が多いと思うのでセゾンカード所有者がたくさんいるはずで、サービスが異なるとなるとセゾンカードから乗り換える人は少ないような気もします。

説明用パンフレットには黒塗りされた部分がありました。セゾンカードとの関係については、最後の最後まで悩んでいたのか、それともシステム的な開発が間に合わなかったのかわかりませんが、その黒塗りされた部分からもその一端が伺えました。そこには次のように書かれていたようです。「現金の他、当社の指定するクレジットカードによって(入金登録を)行うことができます。」つまり、現状では現金からしか入金はできません。

もしセゾンカードからチャージできて、かつショッピングカードでもセゾンカード同様の割引が受けられるのであれば、セゾンカード所有者のお母さんが自分のカードからチャージしたショッピングカードを子供に持たせて買い物に行かせるといったことができるので、共存した使われ方も色々とイメージできるのですが、これは黒塗りのままなのでしょうか・・・。

日本の流通業では初めてということで、試行錯誤的なスタートなのかもしれませんが、これが成功するようであれば他の企業にも飛び火するはずで、とても興味があるところです。本音を言えば、消費者としては、独自路線よりも共通のインフラとしての発展の方がありがたいのですが・・・。もちろん、独自路線によるサービスが共通インフラの利便性よりも高くなれば話は別です。

実は以上で話を終わりにするつもりだったのですが、1点だけ追記します。カードの裏面をよく見たらコインで削る(スクラッチ)部分があって、削ってみたら4ケタの数字がでてきました。なるほど、これはPINコード(暗証番号)ですね。WAL-MARTのショッピングカードはオンラインでも使用できるように、このように裏面にPINコードが印字されているようです。まさにWAL-MART流フレームワークをそのまま西友にも持ち込んだようです。将来的にはオンラインショッピングでの使用も視野に入れているということになりそうですね。各家庭での使用を念頭に置けば、読取装置が不要な分、EDYよりも利便性が高くなる可能性もあるかと思います。


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