入間市だけでなく所沢市でも検査が受けられるようになったようです。
PETといってもワンちゃんニャンちゃんのペットではありません。人間のガン検診です。Positron Emission Tomographyの頭文字を取ったもので、日本語では「陽電子放出断層撮像」というそうです。台に寝そべった人間の内部を機械が撮影するのはCTやMRIと似ていますが、CTやMRIが撮影部位の形態を撮影するのに対し、PETでは撮影部位の機能を撮影します。
機能を撮影するといってもピンと来ないと思いますが、ここではガン細胞が正常細胞より多くのブドウ糖を消費するという特徴がキーとなります。つまり、外部からブドウ糖を多く消費する細胞を特定できればそれがガン細胞というわけです。
ところがCTやMRIではそのような動きを撮影することはできません。そこでPETの登場です。ポジトロン核種と呼ばれる放射性同位元素を利用します。これをブドウ糖と合成し体内に注射します。体内に入ったポジトロン核種は電子と結合してガンマ線を放出するのですが、これを体外から機械によって読み取るわけです。そして、相対的に多くのガンマ線を放出している部位はブドウ糖の吸収が多く行われていることを意味し、ガン細胞の可能性を疑うことができるという仕組みです。
何年か前にこの話を読んだ時に真っ先に思ったのが「ぜひ、受けてみたい!」だったのですが、検査代が高いとあって興味を満たす目的だけで受けるには少し敷居が高すぎました。
それでも世間一般的にはニーズは高かったようです。そりゃそうですね。注射をして寝ているだけで全身のガン検診ができてしまうのですから。検査ができる施設も少なかったことから、旅行会社のメニューにはPETガン検診ツアーなるものまで並んでいます。
今年(2005年)の6月に、清瀬市の我が家の新聞に入間市の病院の広告が入ってきました。圏央入間クリニック埼玉PET画像診断センターという病院で、このPETガン検診を専門に行っているところです。埼玉県初のPET検査施設だそうです。この広告を見た時にはPETが少し身近に感じられました。実は今でもこの広告を持っています。何となく捨てられずにいました。この広告の右上には「保存版 2005.06.11」と書かれているのですが、私は本当に保存していた一人です。
この広告を見てからは、すぐ近くにPETの受けられる施設があるんだという気持ちはいつも持ち合わせていたのですが、なんともっと近くにPET検査施設ができてしまいました。所沢PET画像診断クリニックです。こちらは「北関東最大のPET検査施設」というのが売りのようです。PETとCTを同時に撮影する装置を使っているそうです。PETにも不向きなガンはあるので、どこの施設でもPETを補完する検査を組み合わせて総合的な検査メニューを提供しています。
一時は冷めてきていたPET熱ですが、所沢にも施設ができたという話を聞いて、また少し再燃してきました。ぜひ検査を体験し、注腸検査体験記や大腸内視鏡検査体験記と同じようにPET検査体験記を書きたいとは思うのですが、やっぱりまだ検査代がネックですね・・・。装置の技術革新によって単位時間あたりの検査人数が増えれば検査代も下がると思うので、この辺は医療機器メーカーさんに頑張ってもらいたいと思っています。
04-2903-7888所沢PET画像診断クリニック 担当:石田