クリスマスも終わってしまいましたが、今年はおもしろいことを教えてもらいました。上の写真です。シャンパンやその他スパークリングワインのボトルが空かずに残しておく時に、このようにスプーンやフォークの柄をボトルの中に落としておくと炭酸が抜けにくくなるというものです。
なんか不思議な姿です。滑稽ですらあります。
でも、この状態で冷蔵庫の中に24時間放置しておいて飲んでみたところ確かに炭酸の抜けはかなり少なかったように思います。
プロのソムリエなどでもこのようなことをしている人がいるというので、どういう原理で炭酸が抜けにくくなるのかインターネットで調べてみました。
ところがなかなか思うようにこちらの希望するページにたどり着くことができません。「スパークリングワイン 炭酸 スプーン」などで検索していたのですが、どの単語も一般的過ぎるからでしょうか。検索の仕方が悪いだけかもしれません。
それでも、写真付きでこのことを紹介してらっしゃるサイトを何とか発見。「女子力向上!日記」さんの「裏ワザ!」ページです。こちらはスプーンではなくフォークです。それまではこの方法の存在そのものを半信半疑だったので、このページを見つけた時はうれしかったです。俄然、真理の追究に燃えてくるのでした。
けれども、炭酸が抜けにくくなる原理を説明したページはなかなか見つかりません。
ところが驚いたことに「sparkling wine spoon」で英語サイトも含めて検索するとパラパラとこの方法に関する説明がヒットしたのです。さすがは本家(?)です。
でも、残念なことに科学的な裏づけが説明されたサイトはありませんでした。そればかりか、これには何も意味が無いという説明がなされているサイトがほとんどでした。シャンパンやその他スパークリングワインのように2次発酵によって炭酸ガスが生成されたものの場合、冷蔵庫に入れておけば1日や2日は炭酸が抜けないのだそうです。これに従えば、冷蔵庫に入れて置けさえすれば、スプーンもフォークも不要ということになります。きちんと炭酸の抜けを防止したければ、シャンパンストッパーなる道具を使用しなさいということらしいです。
イヤイヤ、そんな夢のない話は信じたくないです(おまえは何行前からそんなに妄信的になったんだ・・・)。それじゃ、日本にもあるおまじないと同じになっちゃうじゃないですか。早く帰らせたいお客がいる時にホウキを逆さまに立てるとかいった、あれみたいに。
いや、待てよ、よく考えればおまじないでもいいのかな。飲み残したボトルを置いておく場合、既に膨張してしまったコルクを差し込むのは難しいし、かといってアルミホイルを巻いておくのはかっこ悪いし・・・。見た目にはスプーンやフォークを挿しておくのが一番効きそうには見えませんか。
何もしなくても結果が同じなら何もしないというのではなく、「続けて飲むぞ」という意気込みを周りに知らせるためにも私はスプーンを立て続けたいと、そんなことを考えた年末なのでありました。