ブログネタ
日々の暮らし に参加中!

清瀬市役所

e-Taxへの道(1) 住民基本台帳カード(住基カード)の取得」の続きです。

公的個人認証サービスの電子証明書の受け皿になる住民基本台帳カード(住基カード)は手に入れました。今度はここに目的の電子証明書を入れてもらわなければなりません。清瀬市の場合、これは出張所ではできません。市役所1階の市民課へ行きました。ちょうど、「清瀬市議会の傍聴」をした日です。

市民課窓口では公的個人認証サービスの電子証明書が欲しい旨伝えるとすぐに理解してくださり、担当の方を紹介してくれました。

まずは紙による申込書を記入しました。そして、住基カードを係の方に渡し、本人確認のために運転免許証を提示しました。ここでは写真付きの身分証明書の提示が必要だそうです。前回、運転免許証の代わりに住基カードを手に入れる人が多いと書きましたが、そういう人は少し困ってしまうかもしれません。

ここでしばらく待ちます。おそらく、係の方は東京都に対して電子的に電子証明書の申請をしていたのではないかと思います。待っている間、窓口の方に爆弾(2歳児)のために本を持ってきましょうかと声をかけていただきました。ありがたいことです。などと市役所の対応もソフトになったなあと感心していると、住基カードの下準備が整いました。

でも、ここで終わりではありません。次は私の操作が必要になります。座っていた場所の隣には大きな機械があって、これを使います。それまでこの機械にはシャッターが下りていたので何の機械だかわかりませんでしたが、鍵ペア生成装置と命名された富士通製の機械でした。ここで公開鍵と秘密鍵の鍵ペア、およびパスワードの設定を行います。公的個人認証サービスで使用するPKI基盤は、公開鍵暗号方式を前提としています。本人しか知りえない秘密鍵で暗合したものを、誰にでも教えて構わない暗合鍵で複合できることで本人であることを確認するのです。これは本人が行わなければなりません。といってもやることはパスワードを入力するだけです。鍵ペアはランダムに生成されて設定されるのだと思います。

そして、最後に係の方が何か仕上げをして電子証明書の設定完了となりました。利用者用クライアントソフトの入ったCD-ROMも渡されました。市役所の窓口からCD-ROMをもらうなんて何年か前なら想像もできませんでした。なお、今回の手数料は500円です。

市役所の係の方には住基カードの読み取りに必要となるICカードリーダについても質問しましたが、住基カードは市に入っている業者によって仕様が異なるのでリーダについても注意が必要とのことでした。このICカードリーダの購入については日を改めますが、選択肢はほとんど無さそうです。


公的個人認証サービスのすべて―その制度とシステムの全貌