ブログネタ
周辺機器 に参加中!

NTTコミュニケーションズ  SCR3310-NTTCom

 「e-Taxへの道(1) 住民基本台帳カード(住基カード)の取得」とその後の「e-Taxへの道(2) 公的個人認証サービス電子証明書の取得」の続きです。

 住民基本台帳カード(以下、住基カード)の中に格納された電子署名に必要なデータを取り出すためにはICカードリーダライタを購入する必要があります。以前、Edyカードの読み取りのために無料でもらったパソリが使えれば良いのですが、公的個人認証サービスで使用するためには認定された機種でなければいけません。

 そして面倒なことに住基カードを発行する市毎、またPCのWindowsのバージョン毎に使用できる機種が限定されます。これは、こちらのページからたどっていくことで一覧を見ることができます。既に生産中止になった機種もあり、また新製品も無さそうなことから、何となくメーカー側が期待したほど売れていないという感じがします。

 どこで買えるのかもよくわかりません。そこらの電器屋さんでは扱っていない気がします。私は最初からネット通販を考えていたので、対応機種を検索したところ有名なネット通販サイトにはなく、何機種かが自社の通販サイトでひっそりと扱われていました。

 その中で一番安く、かつ一番力強く販売されていたのがNTTコミュニケーションズのSCR3310-NTTComでした。NTTコミュニケーションズは「セーフティパス」と呼ばれるICカードを使ったサービスを提供していて、そのサービスで既にこのICカードリーダライタの実績があったのでした。価格は本体が2,500円に送料500円の合計3,000円です。

 市町村にもよるのでしょうが、私の場合これを買うしか選択肢が無いというのが正直な感想でした。ところが同サイトによると「現在、ご注文より弊社発送まで約2週間かかっております」とのことです。しばらく前に見た時にはそのような表示は無かったので、予想外のe-Tax需要が発生したのではないかと想像しています。

 実はこの「2週間待ち」を見た時点でe-Tax熱が冷めてしまいました。ここまで手間とお金をかける意味があるのだろうかと考えてしまったのです。前回の確定申告時同様、PC上で書類を作成しプリンタで出力して提出する方法をとる事にし、一度は書類まで作成しました。私のように医療費控除だけならば、源泉徴収票と支払い先別にまとめられた医療費領収書があれば、書類作成は15分もかかりません。

 ところがこの書類作成ソフトの最後にはe-Taxへの入力データを作成するという項目があったのです。それを見た途端、やっぱりe-Taxがやってみたいという気持ちが高まり、その勢いでNTTコミュニケーションズのSCR3310-NTTComを注文してしまったのでした。

NTTコミュニケーションズ  SCR3310-NTTCom カード挿入口

 2週間待ちということでしたが、実際には1週間弱で佐川急便によって手元に届けられました。本体の他にCD-ROM、何種類かのドキュメント、それにセーフティパスの案内が入っていました。本体はUSB接続です。カードの挿入口が大きく開かれ、とても愛嬌のある顔立ちをしています。シンガポール製の機器でした。

 本体をPCに接続する前にデバイスドライバのインストールが必須となっていますが、私はその前に前回清瀬市役所でもらった公的個人認証サービスクライアントのアプリケーションをインストールしました。CD-ROM内のドキュメントに従えば特に迷うことはありません。そして、その後にSCR3310-NTTComのデバイスドライバのインストールです。こちらも添付のドキュメントに従えば特に難しいことはありません。ポイントは、本体をPCに接続する前にCD-ROMからドライバをインストールする点です。ここさえ間違えなければ良いでしょう。NECやIBMの一部機種では、PC前面のUSBポートに接続することで不具合が報告されているようです。PC背面のUSBポートへの接続が推奨されていました。でも、我が家のDELLのPCは前面ポートでも問題なく動作しています。

 最後に、公的個人認証サービスクライアントから、このSCR3310-NTTComを使用するように設定します。これはユーティリティソフトを使用します。ドキュメントに従えば簡単です。この手順は市役所でもらったCD-ROMのドキュメントに書かれていますが、SCR3310-NTTComの紙のドキュメントにも便宜上書かれていました。公的個人認証サービスのICカードリーダライタとしてSCR3310-NTTComを購入する人が多い証拠と言えましょう。

NTTコミュニケーションズ  SCR3310-NTTCom カード挿入中

 以上で準備完了です。住基カードは上の写真のように挿入します。実際にUSB接続を行うと、本体のパイロットランプが緑色に光ります。接続すると公的個人認証サービスクライアントから住基カードのデータの内容を参照したり、パスワードの変更を行うことができるようになりました。

 では、これでe-Taxによる申告ができるようになったかというとそうではありません。e-Taxにはその利用のための開始届出書を提出して必要なソフトや利用者識別番号を取得する必要があります。幸い、これは2月中旬にオンラインで届出済みです。2月16日までに届け出ている人に対しては3月初旬に必要な書類が届けられるということなので、あとはそれを待つだけです。

 せっかく公的個人認証サービスのインフラが整ったので、e-Tax以外にも活用したいと思うのですがなかなか機会が見つかりません。例えば、自宅から住民票の取得申請ができるそうですが、できるのは申請だけで結局住民票そのものは取りに行かないといけないそうです。これってどこが便利なのでしょう・・・(笑)