韓国映画の「シルミド」を見ました。この実話に基づいたという映画は公開当時からとても気になっていましたが、予想通り衝撃的でした。
死刑囚などの犯罪者を集め、北朝鮮の金日成主席暗殺のための特殊部隊を作るという話です。しかし、この作戦遂行の直前に中止命令が下り、彼らは邪魔な存在になってしまいました。そして、人知れず闇に葬られそうになった彼らは、そのことを知り、蜂起しソウルに向かいます。激しい銃撃戦の末、最後に彼らは手榴弾で自決をはかるのです。
国家権力の元では一人の人間の命など大した重みもないのだなと悲しくもなりましたが、このシルミドに関するサイトを拝見したところ、実はこの映画は史実に即していないという指摘をしているところが複数ありました。それによると、消されそうになって蜂起したのではなく、待遇に不満を持っての武装蜂起だったそうです。また、犯罪者ばかりではなく、普通の民間人も含まれていたそうです。
実際のところどうだったのかはわかりませんが、確かに物語的には映画のストーリーのほうが、面白くなると思います。確かに見ごたえがありました。決して後味の良いものではありませんが、色々と心に響くものがありました。
ちょうど、この映画を見る直前に、ディズニーチャンネルのオリジナル映画「Go Figure」という映画を見ました。フィギアスケート一筋だった女の子がひょんなことからアイスホッケーのチームに組み入れられ、次第に友情のすばらしさなどを学んでいくという、さわやかな青春映画でした。そのせいか、普段以上に残虐に感じてしまったかもしれません。
韓国映画をみようと特に意識はしていないのですが、「シルミド」と「シュリ」は自分のなかでも、衝撃的な映画です。