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正式に、安倍晋三さんの自民党総裁選出馬表明がありました。新聞やニュースによれば、次期日本の総理大臣は安倍さんでほぼ決まりだそうです。記者会見でも「美しい国、日本。」と題する政権構想を発表したそうですが、その安倍さんが7月に書いた本「美しい国へ」を読みました。
私は安倍さんが好きです。さまざまな発言が私の考えと一致するからです。非常に期待しています。今回、改めて彼のビジョンを知っておきたくて、この本を手に取りました。
冒頭、「はじめに」で「闘う政治家」と「闘わない政治家」を対比させています。「闘う政治家」とは「ここ一番、国家のため、国民のためとあれば、批判を恐れず行動する政治家のこと」で、「闘わない政治家」とは「けっして批判の矢面に立とうとしない政治家」だそうです。そして、安倍さんは「つねに「闘う政治家」でありたいと」言っています。確かに、北朝鮮による日本人拉致問題での行動を見ても、靖国問題や自主憲法に関する話をする時も、信念に基づいているという印象を受けます。小泉さんが出てきたときにも多くの期待を感じましたが、今となっては安倍さんが彼なりのビジョンで日本を引っ張っていくためお膳立てだったようにすら思えてしまいます。
章は次のようになっています。
- わたしの原点
- 自立する国家
- ナショナリズムとはなにか
- 日米同盟の構図
- 日本とアジアそして中国
- 少子国家の未来
- 教育の再生
話の概要は、彼自身があちこちで話していることではあるのですが、マスコミというフィルタを通ると消えてしまう細部の考え方がこの本だと読み取れます。靖国にしても憲法にしても自衛隊にしても、その細部をきちんと説明しなければ、単なる「タカ派」のレッテル貼りの理由付けとして利用されてしまうだけです。でも、きちんと読めば現在の日本の姿が異常なだけで、普通の国になろうとしていることがよく伝わってきます。
そして、私もその考えには同意します。普段おぼろげに考えていたことを代弁してくれたようです。「その通り、その通り」と思いながら読んでいると、時々背筋がゾクゾクします。読後感はすっきりです。
ビジョンは明確になりました。あとは、それに向かっていかに進むかだと思います。短絡的な視点に立てば国民に不利益をもたらすこともあるかと思いますが、政治家としてのビジョンを国民に示せば理解を得られるものと考えます。安倍さんの冷静な淡々としたしゃべり方からは真摯な態度が感じられ、説得力があります。
ぜひ、良い仕事をしてほしいと思います。