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あんさんぶる荻窪

 荻窪駅の南側駅前、ちょうど環八と中央線が交差するあたりにあんさんぶる荻窪があります。区の複合施設で、西福祉事務所、消費者センター、すぎなみ環境情報館、環境都市推進担当、杉並区社会福祉協議会、杉並ボランティア活動推進センター、杉並区成年後見センターが入っています。このほかに入り口を別にして(セキュリティのため?)、荻窪北児童館も併設されています。また、地下は荻窪南第二自転車駐車場になっています。

 どうも屋上が楽しそうなので、お邪魔してみました。

あんさんぶる荻窪の屋上庭園

 楽しいといっても別にゲームコーナーがあったりするわけではありません。庭園があるんです。そして、風力や太陽光を利用した施設があるんです。

 建物入口の1Fには受付があります。そのまま素通りしても問題ないのですが、誰もいなかったので怪しまれるといけないと思い、「屋上は勝手に拝見して良いのでしょうか?」と聞いてみました。そしてら、「どうぞどうぞ」と屋上まで上がる右のエレベータを教えてくれました。自由に上がって良さそうです。

 屋上は展望がとても良いです。6Fなのですが、かなり遠くまで見渡せます。この展望と後述する機械類に目を奪われていて庭園そのものを詳しく見てこなかったのですが(情けない)、植物が綺麗に植えられていました。秋の七草とか書かれた看板があったように思います。

あんさんぶる荻窪の屋上庭園のスロープ

 不思議なことにこの庭園は屋上から建物の外周を回るスロープにも展開されていました。どうなっているのでしょう。それにしても、すぐ真下が環八とは思えない風景です。

あんさんぶる荻窪の風力発電機

 そして、これが屋上に設置された風力発電機です。2機あります。1機の定格電力が72w(風速12m時)だそうです。

 発電した電気は蓄電池に充電され、屋上に設置された防犯用のフラッシュライトの電源として使用されています。というか、それくらいにしか利用できないのでしょう。最近、原子力の代替エネルギーとして風力発電を唱える人がいますが、やはり発電コストや安定供給が今後の課題でしょうか。でも、現時点では商業的には成り立たないことでも、将来像をイメージするために風力発電を実際に設置してみられるのは公的機関の強みです。だから、この屋上の風力発電はそういう点でとても意味があると思います。子供たちにぜひ見てもらいたいものです。

あんさんぶる荻窪の屋上の太陽光集熱器

 フェンスの網目からケータイのカメラで撮影したので少し見づらいですが、これが太陽光集熱器だそうです。この機械で60度のお湯を作り、1Fのシャワーとして利用しているそうです。なるほど、私が行った日は屋上に立っているだけで汗が出てきましたので、たくさん熱が集まりそうです。でも、雨の日や冬などはどうなるのでしょう。少し気になりました。

あんさんぶる荻窪の屋上の太陽光発電装置

 そして、ちょっと写真だとわかりにくいのですが、一番奥に屋根のように横一線に並んでいるのが太陽光発電装置です。こちらの最大出力は5.2kw。4Fのすぎなみ環境情報館フロアの外には小さな池、ビオトープがあるのですが、ここのポンプの電源になっているそうです。

 技術向上によって、最近ではこの太陽光発電パネルも一般家庭でも使えるものが出てきています。吉岡秀隆さん声のネコが出てくるシャープのCMを盛んに見るようになりました。昔は、太陽光発電だって実用的ではないという話でした。そう考えると、風力発電ももっと効率の良いものが少しずつ出てくる可能性はありますね。

 最近では屋上が開放されているところがとても少なくなってきています。それだけにここあんさんぶる荻窪の屋上はお勧めです。ベンチもあってゆったり過ごすこともできそうです。