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博士の愛した数式

 「博士の愛した数式」の映画を見ました。原作を読んでからだいぶ経ちましたが、やっと見られました。

 原作は家政婦をしながら一人息子を育てる女性の視点で描かれていましたが、映画ではその息子ルート(√)が大きくなって数学の先生として生徒たちに昔を回想するスタイルで話が進みます。賛否両論あるのでしょうが、大人のルートが吉岡秀隆さんのせいか不思議なことに違和感がありません。

 エピソードはそれなりに原作に沿ってはいましたが、映画独自のものとして博士がルートに野球を教えるシーンがありました。この他にも思った以上に屋外のシーンがありました。原作では博士は外には出たがらないというイメージが強かっただけに、原作よりも普通の人として描かれているように思いました。また、原作では、阪神タイガース江夏豊に関する話が大きな意味を持っていたように思うのですが、映画ではそれについてはあまり触れられていませんでした。少し残念です。

 結構、私のイメージしていた演技とは違う場所がありました。おそらく、私が原作を読んだ時には既に映画の博士が寺尾聰さんで、家政婦が深津絵里さんとわかっていたので、読書中に二人が頭の中で演じてくれてしまったのが原因かと思います。勝手に予想していた二人の演技が予想から外れると少し寂しいです。こう考えると、映画上映直前に原作を読むのも少し考え物かと思います。

 でも、博士のルートに対する暖かい態度はちゃと映画にも引き継がれていました。忙しい毎日を送っているとどうしてもおろそかになってしまうことがあります。でも、こういう博士の態度は見習わないといけないなと思います。そういえば、原作を読んだ時もそんなことを言ってましたね。

 なんか、原作を読んでいたため映画に少し辛口になってしまいましたが、映画には映画でとても楽しませていただきました。特に良かったのが、予想外に多かった屋外のシーンの美しさでしょうか。人間の暖かさを描く上で単なる景色以上の働きをしていると思います。でも、どことなく見覚えのある懐かしい雰囲気がしました。気になったので調べたところ、なんとロケ地は長野県上田市を中心とした場所でした。母方の田舎が上田市なのでこれまでも、このページで何度か触れてきましたが、映画のロケ地としての誘致も盛んなようです。本当にいつ見ても美しい場所です。

 暖かい気持ちになれる映画でした。