所沢市北秋津に淵上山持明院という真言宗豊山派のお寺があります。ここには河童伝説があります。お寺のすぐ近くを柳瀬川がクネクネと蛇行しています。曼荼羅淵というそうです。ここに河童がいました。よくある河童モノと同じですが、ある時、持明院の住職に悪さを咎められ、もう悪いことはしませんと証文を書いたそうです。そして、その証文は明治時代まで残ったいたとか。残念ながら火事で燃えてしまったそうです。
確かに境内の竹やぶの合間から覗くと、下のほうに柳瀬川が流れていました。でも、境内には特にこの河童の話が紹介されているわけではありませんでした。
火事で焼けたためか本堂は新しいのですが、それでもこの地に古くからあるお寺である感じはその場の雰囲気から伝わってきます。
お寺の横は西武新宿線が走っています。そして、その向こうには国際航空専門学校です。航空関連の学校です。以前、持明院が気になって自転車でアプローチしたことがあったのですが、その時は間違えて線路の向こう側に行ってしまったのでした。
お寺の上には墓地がありました。ここからの見晴らしは思いのほか良かったです。松ヶ丘団地の向こうに八国山の森が良く見えました。
お寺から少し下ったところには大きな空き地が見えました。ちょうど写真中央の先はコヤマドライビングスクールです。コヤマドライビングスクールといえば、その昔はラドン温泉と呼ばれていた東京温泉会館のあった場所ですね。水前寺清子ショー(?)の看板が頭の中に強く残っています。まあ、そんなことはどうでもいいですね。その空き地の話です。建設予定の看板があったので見てみたところ、ここには持明院が墓地を建設しようとしているようです。でも、どう見ても工事が進んでいる様子はありません。空き地の反対側には「墓地反対」の大きな看板がありました。どうやら、よくある問題がここにもあるようです。誰でも死ねば墓地に入るけれど、その墓地が自分の敷地のそばにできるのは避けたい・・・。どちらの気持ちもわかるので、これについてはノーコメントとします。
その空き地の一角にこんな石碑が建てられていました。その昔、養豚場とか屠場とかがあったんでしょうか。あまり、よく見てこなかったので詳細は不明です。
明治42年に当時は小手指村だった上新井に三重県出身の高野房吉さんが初めて「屠場」を作られた様です。
その後昭和18年の町村合併時に町営になり25年の市制施行で市営になりましたが、周辺の市街地化が始まり、昭和32年に北秋津の曼陀羅淵に新たに建設されました。
「所沢市立と畜場」が完成。
昭和53年に会社組織になり「所沢食肉センター」と名称が変わりました。その後はどうなっているのでしょうね。
大正13年4月6日と刻まれた「獣魂碑」が貴方が紹介した
碑です。多分市内から移築したのでしょう。
昔の業者や関係者の名が刻まれている様ですので興味があります。
私は未だ見たことが無いので見に行きたいと思います。
情報ありがとうございました