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公安警察の手口

 先日、同じ著者の「愛国者は信用できるか」を読みましたが、今度は公安警察に関する本です。新右翼と称される著者であれば公安警察に関する知識も一般人より上であろうと思い、興味が沸いた次第です。

 一般に公安といっても、警察庁管轄のいわゆる公安警察のほか、法務省管轄の公安調査庁や内閣情報調査室等、同じようなことをしているところはたくさんあるようです。ただし、逮捕権があるのはもちろん警察だけです。前者の2つは、それぞれ組織内にスパイを作るようなことも行っていて、互いにライバル視しているような部分もあるようです。

 公安関係(かどうかわかりませんが)の言葉を2つ覚えました。「ころび公妨」と「同伴尾行」です。「ころび公妨」は、別件逮捕したい対象者のそばで公安警察が自分から転び、「倒された」と公務執行妨害で逮捕するという戦術だそうです。また、「同伴尾行」は尾行する対象者のそばからずっと離れずに尾行するスタイルだそうです。そういうのを尾行というのかどうかわかりませんが、ここで短気を起こすと負けのようです。

 公安は左翼と右翼の両方を監視対象としています。おもしろいのはその接し方です。右翼とは一緒に酒を飲んだりして付き合うらしいです。本書によると、時々事件を起こさせるように仕向けたりもするそうです。そんな関係なので、交通違反のもみ消しくらいは簡単にしてくれるという話でした。その世界に詳しい著者が言うのだから本当なのかもしれません。

 著者は、公安はもう要らないと考えています。彼らが追い込むから、追い込まれた新左翼のセクトなどは事件を起こすとという論理です。さすがに私はそこまで大胆なことは言えませんが、時代に応じて公安のあり方は変わっていく必要はあるとは考えます。

 あんまり変なことを言うと公安の監視対象にされてしまうのでこの変で止めておきます(笑)。警察の中では、一般市民の中から潜在右翼と呼ばれる右翼的な思想にシンパシーを感じる人を報告する制度があって、報奨金まであるという話ですし・・・。ホントかな。