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本邦帝王切開術発祥之地記念碑その1

 以前、刈場坂峠に行った時の話でも少し触れましたが、国道299号線の正丸トンネルの飯能より手前に本邦帝王切開術発祥之地記念碑なるものが建てられています。先日、正丸峠に行った時に、立ち寄って拝見させていただきました。前から気になっていた一つです。

 碑に書かれた説明を読みました。この碑は日本で最初に帝王切開が行われた場所、ここ本橋家の敷地内に建てられているようです。時は1852年、嘉永5年といいますからかなり昔です。明治時代より前なのでそれだけでとても昔のような気がします。

本邦帝王切開術発祥之地記念碑その2

 日本で初めて帝王切開を受けたのは、ここ本橋家の本橋みとさん。1820年から1908年を生きられた方です。88歳の長寿をまっとうしたということなのでつまり帝王切開術そのものは成功したということです。すごいのは、麻酔無しで手術したということでしょう。昔は、どんな手術もそうだったのでしょうが、今からは想像もできません。

 そして、何より驚くのはそんな日本最初の大手術が山に囲まれた何も無い場所で行われたことかと思います。2枚目の写真を見るとわかるように周りは山だらけの場所です。今でこそ国道299号線を行き交う車がありますが、当時は本当に静かな場所だったのではないでしょうか。

 そんな大偉業を成し遂げたのが伊古田純道先生と岡部均平先生です。記念碑にはレリーフがありました。三船敏郎さんの赤ひげを連想させるお姿です。

 実はこの碑を見て一つ新たな発見をしました。主催の一つに日本医史学会というのがありました。最初、音読みで日本医師学会かと思ったのですが、それは日本医師会です。日本医学会というのはありますが、日本医史学会というのもあるんですね。どうでも良いことですが、個人的には気になる部分でした。