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西武秩父駅

 吉野梅郷について書いておきたかったので話しが前後しますが、日の出山に行くより前には武甲山にも行っていました。「秋津から武甲山を眺める」でも書いた通り、石灰石の採掘が行われている関係で特徴的な形をしています。それでも標高が1,304mもあるのでかなりあちこちから見ることができる山です。

 個人的にはとても思い入れのある山で高校生の頃はよく登りに出かけていました。冬の武甲山で腰まである雪をラッセルしながら道に迷い、遭難しかかったこともありました。

 今回久しぶりに(20年近くぶり?)に登るにあたり問題となったのがそのアクセスの悪さです。昔は最寄の横瀬駅から歩いて登り口の生川まで行ったこともありますが、それだけで1時間30分くらいはかかってしまうので今回はパスです。一の鳥居と呼ばれる登り口に少しだけ車を停めることもできますが、帰りは別方面に下りたかったのでこれもパス。

 ということで、しかたなく登り口までのアクセスはタクシーです。横瀬駅前にはタクシーはいないので、上の写真の通り、西武秩父駅からタクシーです。コンビニに寄ってもらったり、一の鳥居よりもさらに少し上の車が入れる最上部まで行ってもらったのでタクシー代は2,900円でした。決して安いとは言えません。

武甲山登り口 八丁目

 こちらが今回の登り口です。八丁目と書かれています。五十二丁目まであるので少しだけ楽させてもらったことになります。

武甲山の杉林

 正直、登り道はあまり楽しくはないです。写真のような杉林の中をダラダラと進みます。この季節、花粉症の人は山登りどころではないでしょうね。幸い、私はまだ大丈夫ですが、先日の日の出山ではツルーと鼻水が出ることが何度かありました。もしかして、とうとう現代人、いや新人類、もしかしたらニュータイプになれたのかもと少しだけ期待と不安を感じたのですが、まだ旧タイプのようです。

大杉広場

 ダラダラ歩くと、少し広い場所に出ます。展望はありません。大杉広場とか呼ぶそうです。ここから頂上まで60分と書かれた案内板がありましたが、実際はそんなにかからないと思います。1時間に1本くらいは休憩を取りながら登ろうと思っていましたが、結局タクシーを降りてから一度も休まず頂上まで登ってしまいました。もうそんなに若くも無いのに・・・。

武甲山山頂の御嶽神社

 武甲山の頂上には神社があります。そういえば、昔は無線をするために発電機を抱えてここまで来たことを思い出しました。発電機といっても今のような軽いものではなくて、自衛隊か何かの払い下げ品ですからかなりの重量です。もちろん一人じゃないですが、みんな若かったです(って年寄りみたいですが、まだ若いです、と話が行ったり来たり)。

武甲山山頂第一展望所

 頂上には2つ展望所があります。こちらが第一です。ここからは秩父盆地が一望です。この日は霞んでましたが、日が良ければかなり遠くまで見渡せそうです。

武甲山山頂第二展望所

 多くの人が第一展望所のほうに行ってしまうので、こちらはあまり知られていないような気がしますが第二展望所です。苦労して登ってきたのに、すぐ下に車が停まっているのを見るのは悔しいですね。どうやら発破をしかける時間だったようで、ドカンという音がしてしばらく経ったら下りて行きました。頂上は残したまま山の反対側を採掘しているので、実際に発破をしかける場所はだいぶ下のようです。もう頂上付近まで何か飛んでくることはないのでしょう。登山道の途中にある待避所も使われている形跡はありませんでした(20年前もそうだった気がしますが)。

橋立川の支流

 帰りは秩父鉄道の浦山口まで歩きました。途中からは橋立川に沿った林道です。あまりおもしろい道ではありませんが、橋立川やその支流の水はとても綺麗です。この林道を歩いている途中では猿の軍団に出会いました。20匹はいたと思います。私を見るなり皆山の中に逃げ込んで行きましたが、彼らが集団で襲ってきたら「猿の惑星」で捕らえられた人間のようになってしまったかもしれません。蛇足ながら、タクシーで登り口に向かう途中では、シカにも出会いました。