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武蔵村山市立歴史民俗資料館

 少し前にご紹介したかたくりの湯のすぐ横に武蔵村山市立歴史民俗資料館があります。常設展示のテーマが「丘陵(ヤマ)と台地(ハラ)が育む生命のあゆみ 〜人と自然との共生〜」となっており、正直、各市町村にある民俗資料館と大差はありませんが、ひとつだけ大きな特徴があります。それが、羽村山口軽便鉄道と呼ばれる昔軽便鉄道についての展示です。

 近くにはその名残りもあります。

武蔵村山市立歴史民俗資料館の記念スタンプ

 館内での写真撮影は認められていません。代わりに記念スタンプです。記念スタンプにまで軽便鉄道が扱われているのでさぞかし詳しい展示があるのかと思いきや、残念ながら展示は昔使われていた線路の一部が置かれている程度でした。

 この軽便鉄道は村山貯水池(多摩湖)や山口貯水池(狭山湖)を作るために砂利運搬目的に作られた鉄道です。昭和4年に羽村堰から山口までの全長12.6kmが完成したそうです。

羽村山口軽便鉄道横田トンネル

 資料館から歩いてすぐのところに横田トンネルと呼ばれる軽便鉄道が使用していたトンネルが残っています。いつでも開いているわけではなくて夜になると閉められるそうです。毎日、ここを通っている人がそんなことを話してくれました。

羽村山口軽便鉄道赤堀トンネル

 横田トンネルの先には赤堀トンネルというトンネルがありました。何本かトンネルが作られたそうで、現在はその一部を除いて、こんな感じに通れるようになっているとのことです。これも通りすがりの人に教えてもらいました。

横田トンネルの内部

 横田トンネルの内部です。電気はあるものの、やはり薄暗く何より幅が狭いので夜は閉められて当然といった感じがします。夜ここを通るのはさすがに怖いです。でも、散策目的の人だけでなく、今でも生活道路としても使用されているあたりがうれしいじゃないですか。

横田トンネル内部の施工跡

 横田トンネルの壁を良く見るとこんな感じです。薄いコンクリを重ねていってトンネルを作ったんでしょうか。現在のトンネルをどうやって作るのか知りませんが、一見もろそうにも見えるあたりがとてもレトロ感を漂わせています。

 今でこそ鉄道の駅の無い武蔵村山市ですが、昔はこんな鉄道が走っていたんですね。その跡地が一部を除いてこのように残されているのもうれしい限りです。