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恐竜王国中里

 毎年夏に行われる無線のイベントがあったため、高い所に行く事にしました。最初は好きな山、武甲山を考えていましたが天候が崩れる様子。さすがに雨の中を山歩きはしたくないため、車で行けるところをと考えて、群馬県と長野県の県境にあるぶどう峠へ行ってみることにしました。

 ほぼ並行にはしっている国道299号の十石峠はよく通った道でしたが、ぶどう峠は初めてです。普段は所沢市のぶどう峠へ行っているため、少し洒落の意味合いも含んでの場所選定です。今回行ったぶどう峠は漢字で書かれた案内板には「武道峠」とありましたので、食べるブドウとは関係ないようです。

 せっかくなので昔よく言った中里村(現在の神流町)あたりから話を始めましょう。最初の写真は、国道299号の志賀坂峠(というかトンネル)を過ぎたあたりで目にした案内看板です。昔はこんな立派なものなかったように思います。恐竜王国中里と書かれています。

恐竜の足跡

 どうして中里村が恐竜王国なのかといえば、日本初の恐竜の足跡がでてきたからです。この写真が足跡なのですが、よくわかりませんね。周辺には無料の駐車場がありますので興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

神流町恐竜センター

 そして、こちらが恐竜センター。最近はどうなのかわかりませんが、私がこれまで行った2回の時はいつもほぼ貸切状態でした(学生時代で平日だったかも)。さすがに今は夏休み、そんなことはないでしょう。

ぶどう峠への標識

 その後、上野村(後編で少し触れる予定です)を通過して国道299号からぶどう峠への分岐へ進みます。少し走ったところに写真の標識がありました。まっすぐが「北相木 ぶどう峠」で左に曲がると「御巣鷹の尾根」です。そうです、ここはあの日航ジャンボ機墜落事故現場にほど近い場所なのです。ここに来る途中にも慰霊の園があります。毎年、ちょうどこの季節になると嫌でも頭に記憶がよみがえります。もちろん、忘れてはいけない事故です。

網上りする野生の猿

 ぶどう峠への道は所々狭いものの、特に走りにくい道ではありませんでした。途中、落石防止の網に登る野生ザルを何匹か見ました。落石防止用にコンクリで固められた壁を登るサルもいました。

ぶどう峠

 そして、ぶどう峠へ到着です。思ったよりあっけなかったです。家を出たのが朝の5時半頃と早かったせいか一般道だけで3時間弱の行程でした。

 さあて、外に出てあたりを散策してみるかと思ったら、何やらカンカンと車のボディにものが当たる音がします。あれ、雨でも降ってきたかなとフロントガラスやミラーを見ると、何とスズメバチがあたりをブンブンと飛び回って時々車に激突しているではありませんか。20匹ぐらいいたでしょうか。すぐに窓を閉め、車の位置を少しずらしました。でも、スズメバチの攻撃は続きます。これでは外に出られません。

 仕方が無いので一度300mほど長野県側に逃げました。ここまで来れば安心と窓を開けると、まだ5匹ぐらいが車の周りをうろついていました。私の車は黒です。スズメバチの天敵はクマなので、黒いものを攻撃対象とするDNAが受け継がれています。確かにその点、攻撃対象なんですが・・・。誤解だよ。

ぶどう峠のテーブル

 もう一度、ぶどう峠まで走ってみます。こんなテーブルがあって、北相木村が立てた観光案内版があって、奥にはお地蔵さんと「ぶどう峠」と書かれた石碑があります。でも、出られないので写真はすべて車中からです。

 戻るとやはり襲ってくるスズメバチの数は増えます。しばらくエアコンをかけた車中で時間をつぶしましたが、攻撃は収まりません・・・。

ぶどう峠から長野県側の眺望

 少しガスってますが、長野県側の眺望はなかなか良さそうです。外に出られないのだけが残念です。とりあえずハチをまかないとダメそうです。ということで、長野県側に500mくらい下りました。するとぶどう岳に上がれそうな傾斜地を発見。ここから歩いて稜線上に出ることにしました。

 車を停めると確かにスズメバチの数は減っていました。3匹ぐらい。飛び出して行けば、こちらが襲われることはなかろうと考えました。そして、飛び出して予想通りに稜線への登り口まで行く事ができました。ところが、なんと歩き始めると頭上でブーン、ブーンと音がします。さきほどの仲間らしいです。私に対する哨戒活動をしているようです。ホント、スズメバチは頭が良いのか悪いのか・・・。

 1匹ならすぐにいなくなるだろうと思っていました。「お願いだからあっち行って」と哨戒バチにお願いしましたが、さらに歩いているとこれが2匹になってしまいました。なんと、仲間を呼んできたようです。「え、うそ」というのが正直な感想です。やっぱり、やつらは頭悪いです。

ぶどう岳でアタック

 こんな道なき道を稜線めがけて登り始めたので足場はかなり悪いです。このまま、ハチの数が増えていったら勝ち目はありません。なくなく勇気ある転進を決断しました。簡単に言えば撤退です。転進先は国道299号の十石峠です。

 10キロ弱群馬県側に戻って、さらに10キロ弱上らないといけないのでかなりのロスですが、ぶどう峠では外に出られないので仕方ありません。さすがにスズメバチもそこまでは追っては来ないでしょう。

 とまあ、考えていたわけですが、その結末は・・・。長くなったので、後編に続くとさせていただきます。