秩父市立浦山歴史民俗資料館の帰り道、秩父市内では道の駅「ちちぶ」に立ち寄りました。
あいにくの曇り空でかつ夕方でしたが、後ろには武甲山の雄大な姿が広がっていて、いかにも秩父といった場所にありました。ちょうど国道140号線が国道299号線と交差する交差点の少し長瀞よりです。
外には「ちちぶの水」と書かれた水がジャージャーと流れ出ていました。「お、武甲山の伏流水かなにかか」と勇んで近づくと、これがなんと水道水でした・・・。
でも、ただの水道水ではありません。埼玉県で最初に作られたという橋立浄水場からの水道水です。そういえば、浦山歴史民俗資料館のとなりに浄水場がありました。それですね。
浦山ダムのある浦山川と武甲山の地下水を水源とする橋立沢から取水して、薬品等を使用しないで緩速濾過したものなのだそうです。だから、うまい水道水・・・あまり水道水というとイメージよくないですね、「ちちぶの水」なのです。濾過方式のアプローチは正反対ですが、東京の水道水が「東京水」として名物になっているのに似ています。
さて、店内ですが、さすが秩父、地元の農産物がたくさん売られていました。どこでもそうですが、地方の道の駅は安く手に入る地場商品が魅力です。
私は、ザクロ3つ(100円)と秩父産山くるみ袋いっぱい(300円)を買いました。
ザクロは帰ってからさっそくいただきましたが、素朴な甘さがたまらないです。小さいころ長野県の田舎に行くとよく食べていたので、ザクロを食べると長野県を思い出します。
いっぽう、くるみも長野県の田舎でよく食べたものですが、買ってきたくるみ、どう見ても私が良く食べていたくるみとは違います。その後、このクルミにはだいぶ苦労しました。でも、その顛末については別の日に改めたいと思います。
地場商品は値段がずいぶん安いでようで、驚いてしまいました。「道の駅」は旧建設省時代から施策で、事業としては、最も地元や利用者から好感を得ているものだと思います。どこも地元色に力を入れ、工夫されていて楽しいですからね。