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前例がない。だからやる!

 ご存知、低迷していたアサヒビールを立て直した樋口氏の著書です。題名からして挑戦的です。彼がアサヒビールの社長になった翌年にアサヒスーパードライが誕生しました。

 著者の行動原理というか、どう考えているかという話が1つにつき3〜4ページで説明されています。

 読み終わって思ったのは、さすがに行動力があるなぁということでした。どうして、こんなに行動力があるか考えてみたのですが、きちんとご自身の中にビジョンがあるからだと思います。ひとつひとつの行動に対して自分の中での明確な理由があるのです。だから、周りに対しても説得があるのでしょう。

 著者のようになりたくて単純に著者の真似をしてもダメなんです。

 「なるほど」と納得することがたくさん書かれていますが、一番驚いたのが、著者が社長時代は、目標に売り上げとか市場シェア等の数字を出さなかったという話。一般的にはそういう目標を掲げて経営するのが社長のように思いますが、著者のビジョンでは、お客様志向の商売をしていれば、数字は後からついてくるものだそうです。さらっと言うのは簡単ですが、それを実践してしまうのだから、やっぱりすごい人なのでしょう。