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夜回り先生のねがい

 最近、読んだ本を2冊ほど簡単にご紹介します。

 一冊目は「夜回り先生のねがい」(水谷修著 サンクチュアリ出版)です。

 夜回り先生として有名な著者が「私は夜回りを死ぬまで続けるつもりです。しかしこの本は、「夜回り先生」の最後の一冊にしたいと思います」と書いている本です。夜回り先生とは、元高校教師でありながら、夜回りと称する深夜パトロールを繁華街で行い、子供たちの更生に尽力されている方です。

 テレビで講演の姿を見たことがあります。ものすごい迫力でした。一言一言に重みがありました。でも、言い方は悪いけれど、赤の他人にどうしてあそこまで真剣になれるのか不思議でたまりませんでした。真剣だからこそ子供たちは心を開いてくれるのでしょうが、自分の生活を犠牲にしてまで献身的な態度を取れる著者がよくわかりません。

 この本は子供たちだけでなく大人たちも苦しんでいるだよということを前提に書かれています。

 著者は夜の世界に深入りしたため、暴力団に指されたり指をつぶされたりしたこともあるそうです。でも、夜回りをやめようとはしません。むしろ、自分を責めながら今でも子供たちを助けようとしています。

 本の内容も生々しい現実が描かれていました。

 結局のところ、著者の原動力が何なのかはわかりませんでした。でも、人を信じ許し、命の尊さを説くことで多くの子供たちが救われている現実を垣間見た気がします。


社長の値打ち 「難しい時代」にどうあるべきか (光文社新書)

 そして、2冊目が「社長の値打ち」(長田貴仁著 光文社新書)です。

 題名がとてもキャッチーです。こういう本は題名に負けてしまうことがあるのですが、いきなり冒頭で、このところ不祥事をおこしている社長をこき下ろします。題名負けしてませんでした。

 多くの社長と会ってきた著者ならではの視点で社長について語られています。なんとなく、社長というのはなろうと思ってなるものではなく、時代に適合した器の人が自己犠牲覚悟でやるものなのかなって気がしました。

 社長になりたい人もそうで無い人も読んでおいて損はありません。普段の話のネタとしても使える話がたくさんありました。