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平和祈念展示資料館

 新宿住友ビルの48階にある平和祈念展示資料館に行ってきました。

 昔からよく電車の中で広告を見ていました。水木しげるさんの絵の広告で見た方も多いのではないかと思います。とても気になっていた資料館です。

 あんなに広告費をかけているにもかかわらず入場料は無料です。独立行政法人平和祈念事業特別基金が運営しているものです。

 残念ながら、館内での写真撮影は禁止されていたので、冒頭の入り口の写真だけです。

 さて、ちょっとよくわからないのが、平和祈念事業特別基金というもの。もらってきた資料によると、「今次の大戦における尊い戦争犠牲を銘記し、同時に永遠の平和を祈念するため、いわゆる恩給欠格者、戦後強制抑留者、引揚者の方々等の労苦について国民の理解を深め・・・」とあります。そう、平和祈念展示資料館とは、「恩給欠格者」と「戦後強制抑留者」と「引揚者」にスポットを当てた資料館のようです。

 当時を再現した模型や当時のものが展示されていて、見に行く価値はありました。平日の夕方でしたが、それなりに人が入っていて少し不思議な感じです。

 一番印象に残っているのは、やはり戦後強制抑留者のコーナーでしょうか。いわゆるソ連に強制連行された人々です。以前、「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を読んだ時にその壮絶な抑留生活を知ってはいましたが、改めて抑留中に自分で作ったスプーンなどの展示物を見ると、人間が人間として扱われない世界がよく見えて来ました。

 そういえば重光葵の署名の入った降伏文書(のコピーだと思います)も展示されていました。各国の代表者の署名もありましたが、その中にソ連のものもありました。それを見ると、やっぱり少し???と思うのでした。