埼玉県志木市になかなか見事な富士塚があると聞いて出かけて来ました。
田子山富士塚といいます。
柳瀬川が新河岸川と合流した少し下流の新河岸川沿いにあります。志木市役所のすぐ近くです。
敷島神社の境内にあって、新河岸川を見下ろす形なので、素敵な展望が広がって・・・いるのだと思います。残念ながら登山はできないようになっていました。楽しみにしていたのですが。
神社の境内には何店か植木や野菜を売る店が出ていました。これが地産地消の理想系かかと思いきや、良く見たら「千葉県産」と書かれた箱が・・・あれ?
境内のすぐ近くの道は「富士道」と名付けられ、富士山信仰が盛んだったことをうかがわせます。
もう一本大通りに出ると、なんとなく川越に似た風景が並んでいました。なるほど、志木は宿場町だったのですね。
昔の情景が目に浮かんで来ます。宿屋が並び、新河岸川には船が行き交う、時代劇に良く出て来るようなシーン。もしかしたらその頃のほうが活気があったのかもしれないなぁと思いながら帰路についたのでした。
その他の富士塚はこちらからどうぞ(狭山富士は信仰のお山ではありません)。
むかし、池袋本町に住んでいたころ、3丁目の氷川神社の境内の富士塚に登ったことがあります。
結構小さいんですが、石板で、何合目なんて書いてあって、なんとなく当時の息遣いみたいなものが感じられ、江戸時代のその辺のじいちゃんばあちゃんと、富士山から岩を背負って帰ってきた若い衆のつながりを感じたりしたものです。