昔よく見た標語ですが、最近は見なくなりました「タバコは地元で買いましょう」

 どうせタバコを買って納税するのなら自分の住んでいる市町村に納めましょうということなんだと思います。変な話、地方へ行けば行くほどこの「タバコは地元で買いましょう」をよく見た気がします。きっと大事な財源だったのでしょう。

 タバコの売価に対する税金の割合はどのくらいなのだろうと調べてみたらJTのわかりやすいページがヒットしました。これを見るとかなりの額が税金であることがわかります。1箱300円のタバコの場合、実に189.17円分が税金で、そのうち21.48円が県に対して、65.96円が市町村に対しての納税となります。

 あまり気にしませんでしたが実は喫煙者は行政にとって重要な納税者なのではないかと思います。

 最近「タバコは地元で買いましょう」を見なくなったのは時代の流れである禁煙に逆行して喫煙を勧めているように見えるからであって、実際のところは行政は今でも「タバコは地元で買いましょう」なのではないでしょうか。

 20年以上前ですが、自宅にあった「家庭の医学」なる本のコラムにどこかの偉い先生がおもしろいことを書いていました。要旨はこうです。「自宅で旦那さんに禁煙を勧める奥さんがいるがあれは愚かだ。タバコは会社でのストレスを発散させるのにとても有効」今の時代、医者の立場では絶対に書けない内容です。今は禁煙の時代です。

 タバコがいろいろな病気の原因になっているのは紛れも無い事実ですから禁煙強化の流れは変えられないでしょう。でも、それ以上の効果を感じられる人であれば、納税者の立場として覚えておいても良いかと思います。「タバコは地元で買いましょう」