孔子がすごいのか、昔の人がすごいのか、「40にして惑わず」とは良く言ったものだと思います。今年厄年を迎える私はといえば、何事にも惑ってばかりでございます。
そんな時に出会ったのが、ネット上に公開されている音声ファイルでありました。人の話をいろいろ聞くことで、考え方の幅が広がります。
ネット上には色んな人の講演や説法が公開されています。無料のものもあれば、有料のものもあります。有料のものは、オーディオブックの名前で米国では普及しているものだそうです。移動手段が車の国ならではのことかと思います。
私はそれら音声ファイルをGH-KANAGTRというMP3プレーヤーに入れて、朝晩の電車の中で聞いています。WMA形式も再生可能な一品です。
そもそもこのGTR、昨年の秋に買ったものでした。USBメモリの値段にほんの少しだけ上乗せすることで、プレーヤー機能が付いて来るという昨今の事実に驚愕し、何か一つ買ってみようと探し始めたわけです。すると、さらに少し上乗せすることでFMトランスミット機能まで付くことも判明。車の中での使用を想定してこのGTRを買いました。GTRという名前からして車を意識してますね。
ところが、やはりというべきか、数回使っただけでお蔵入りとなってしまいました。別に不満かあったわけではありません。単に電車の中で音楽を聴くという文化に馴染めなかっただけです。
それが今年に入ってから大活躍。MP3やWMAは音楽だけじゃなかったんです。満員電車の中だと文庫の本を開くことすらできないことが多いわけですが、そんな時もこれなら大丈夫。何となく、本の文字を追うのと、耳から聞くのでは吸収のされ方とか記憶の残り方がだいぶ違う気がします。
何か良い方向に進んでくれるとうれしいのですが。
満員電車での代替読書にはモッテコイですね。たしかに聴くだけだと集中力の持続が難しいですが,通勤電車では時間つぶしの意味合いもありますから,気軽に利用する層は存在すると思います
今あるケータイ文庫の機器は,マンガ・図鑑・写真集・解説書など,文字+αの視覚情報を欠かせないジャンル重点にシフトしていけば,廃れる事はないでしょう
私はPCも使えないくらいなのでMP3とかWMAとかGTナントカの区別もできませんが,小さいメモリーで本の代わりができるとすれば,視覚障害者向けの手軽な"聴書ツール"として喜ばれそうです。一般の書籍ほど数が売れないし,著作権料の問題もあって従来も普及に苦労している分野ですが,個人や地域の団体が通販で購入できれば,現状よりは利用しやすくなるかも…