近々、上野動物園にやってくるパンダの話をテレビで見ました。2008年にリンリンが死んでから上野動物園にパンダは不在。その昔、ランラン、カンカンフィーバーに乗って長蛇の列に並んだ記憶のある私にとって、パンダのいない上野動物園は確かに寂しいです。
でも、「動物の値段」という本を読んでから少し考えが変わってます。
この本によると、パンダの移動には色々と制約があって、中国からのレンタルになるとか。中国野生動物保護協会へ毎年寄付を行うことが条件です。3年契約で1頭1年あたり1億円が寄付の相場。これを寄付と呼ぶのかどうかは疑問です。さらに同行してくる専属の飼育員の生活費も受け入れ側で負担するようです。
カンカン・ランランは日中国交正常化によって中国から贈られたものなのだと思っていましたが、実は裏で大きなお金が流れていたとかあるのでしょうか・・・。
なんてことを頭に入れて今回上野にやってくる2頭(ビーリーとシィエンニュ)のニュースを探すと、やっぱり「寄付」はあるようです。AFPBB Newsの「上野動物園にパンダがやってくる、東京都と中国側が正式に調印」によると、東京都は今後10年間、毎年8300万円を支払うとのこと。レンタルなのでパンダの所有権は中国に残るのは仕方ないとしても、2頭の間に赤ちゃんが生まれた場合は上野動物園に置くことができるのは2年間限定とか。なんか、モヤモヤ感が残ります。
まあ、パンダによる経済効果も期待できるでしょうから、別にレンタルでも良いんです。私もパンダは好きですし。でも、それが報道であまり聞こえて来ないことに不自然さを感じています。
当局はどちらかというと、こんな大金積んでまでパンダを日本に連れてくるのは反対です。パンダが来ることによって、来園者が増えて都の財政が潤うなら話は別ですが・・・。
こんな金があるなら東京都は一つでも多く保育園作ったり、多摩都市モノレールを箱根ヶ崎まで延伸する費用に充ててもらいたいです。