佐々木只三郎の墓

 バスツアーで会津に行った時のこと。会津武家屋敷と呼ばれる施設に立ち寄りました。軽く見学できれば良いかなと思ってましたが、もらったパンフレットに「龍馬を斬った男 佐々木只三郎の墓」の文字を発見。まさかこんな所でそんなものに出会うとは・・・。見学時間は限られていたため、順路を無視して最初にここを見てきました。

 敷地の隅っこにひっそりあったのが写真のお墓でした。案内には「慶応四年、鳥羽伏見の戦いでは見廻組を率いて出陣したが、負傷し紀州の紀三井寺で没した。(改行)早乙女貢氏等の御厚志により昭和五十年八月、墓石をこの地に運び冥福を祈ることとなった。」とありました。

 3年前に坂本龍馬の墓を見てきた時にはその人気にびっくりしました。それに比べると、こちらはひっそりしていて訪れる人も少なそうな場所です。幕末と言う時代にあって、たまたま異なる立場にいただけなのに、この差は何なのでしょう。とは書くものの、実は私も坂本龍馬のほうが好きです。

 一概に佐幕派よりも倒幕派に人気があるというものでもないようです。このすぐ近くでの白虎隊の話を考えればそれは明白です。もしかしたら、無意識のうちに、作られた歴史イメージに踊らされているだけなのかもしれません。