銭湯お遍路関連を3湯ほど。
まずは八王子市の稲荷湯です。入口から浴室まですべてがスーパー銭湯的な作りの銭湯です。親子で来ている人もちらほら。
お店の周りに8台ほど駐車場があります。だから車で行っても大丈夫。と思って車で行ったら駐車場はいっぱい。駐車場があってスーパー銭湯的といえば、それなりに遠くから来る人もいるのでしょう。仕方がないので近くのコイン駐車場に車を止めました。後で聞いたところによると、川沿いに少し行った先にも大きな駐車場があるそうです。先に聞いておけばよかったです。
続いて練馬区の松乃湯。
周りの商店街が「松の湯商店街」を名乗っていました。昔から地元に根付いた銭湯なのでしょう。でも、ここも先の稲荷湯同様、スーパー銭湯的。というか、スーパー銭湯そのものでした。水風呂ではライオンの口から水が流れてるし。
通常、銭湯ではロッカーの鍵を腕などに巻きますが、ここでは子供が首にかけているのを見ました。良く言えばブレスレット。悪く言えば犬の首輪のようでした。子供が銭湯に戻ってきたことで新しい文化が生まれた、といえば少し大げさかもしれませんが、新しい姿です。
建物の裏手に駐車場もありますので車でも大丈夫。
そして、3軒目は西東京市の妙法湯のんびり温泉。温泉とはいうものの沸かし湯です。ただ、この辺りは湧水の多いところで、浴室の看板には湧き水を沸かしているようなことが書かれていたので、水道水とは違った何かを期待しても良いでしょう。
先の2つの銭湯がスーパー銭湯的であったのと対比すると、こちらは昔ながら。作った昭和ではなく、昭和から時が止まったままの感じ。脱衣所の温度計の下に助産婦の広告がありましたが、住所を見ると「保谷町」とありました。いまでは西東京市になった保谷市が町から市になったのは昭和42年とのことなので、それ以前から使われている温度計ということでしょうか。
ご覧のとおり、脱衣所には昔懐かしいコインゲームがありました。TVゲームは50円。それ以外は10円か20円。パチンコゲームをやりました。10点に達すると下から景品が出てくるもの。私も子供のころにやった記憶があります。今回めでたく10点に達し大きなブザーが脱衣所に響きましたが、下から景品は出てきません。さすがに、景品までを期待しちゃいけないだろうと思ったのですが、帰り際に番台からラムネをくれました。
下駄箱横には待合室と書かれた部屋があり、ご覧のとおりさらに10円ゲームが並んでいました。聞いたところ遊べるとのこと。100円玉を10円に両替してもらい、懐かしの時間を過ごしました。実は半分くらいが玉が出てこなかったりして遊べなかったのですが、懐かしのゲーム機達とご対面できたのであれば良しとしましょう。機械に飲み込まれた50円は見学料です。
さらに奥には盃が数多く展示されていました。ご主人がコレクションしたものらしいです。盃ってのはお酒を飲むためのものですが、実は儀式的な側面も多く持っているものです。一つ一つの盃に物語を感じる点がコレクションする上での魅力のようです。旅順口閉塞に関連する盃の案内などもありました。
ということで、最近の3湯をまとめて記録させていただきました。
今後、銭湯が残っていくために先の2湯のようなスーパー銭湯的な方向に進むのが正当路線だとすると、妙法湯のように昔からの姿を頑なに変えない路線も一つの選択肢として残って欲しいと切に思うものであります。