特許第4685130号の説明

 特許って奥が深いな、やっぱり。以前、はま寿司の男性トイレで見た説明です。特許第4685130号として登録済みとか。

 男性が用を足す際にいかにして一歩前に立たせるかは、おそらくトイレができて以来の永遠のテーマ。一歩前に出てくれさえすれば、便器周りの汚れが減るわけですが、なかなか実現できていない現実があります。

 以前、紹介した便器内の氷や、トイレの的などのほかにも標識で語りかけるものがあります。「いつも綺麗にお使いいただき、ありがとうございます」使う前からお礼して使用者の良心に訴えかけるもの。「一歩前へ、君のはそんなにデカくない」公衆トイレなどで少し上から目線でさとすもの。「(前半部は色々ありますが)外に漏らすな松茸の露」で終わる格言めいたもの。

 梅宮辰夫さんでも話題になった男性の座りションも、この防止策の一つ。

特許第4685130号の便器

 閑話休題。このトイレの汚れ防止のための特許といっても、ご覧の通り立ち位置に段差をつけただけ。こうすることで、必然的に段差の前に立たせる狙いがあります。

 特許ってのは新規性と進歩性が無いとダメだと聞いていたのですが、これはそれがあると判断をされたってことなんですよね。その昔、田舎の家に行くと屋外にトイレ(便所のほうがしっくりくる)がありました。そこでの男性用といえば、一段高い段差に立たないと用が足せないようになっていたかと思います。あれを屋内の持ち込めば、これになるような気もするのですが。

 まあ、この仕組みはこれからのユニバーサルデザインとは相容れないアプローチかと思うので、爆発的なヒットにはならないと思うのですが、ちょっと気になったので書き残しておくことにしました。