東京都水道局水道水質モニター

 東京都水道局が水道水質モニターというのを募集していたので応募してみました。

 外国に行くと気を使うのが飲み水。水道の蛇口からゴクゴク水が飲めるってのは幸せです。

 9年ほど前に朝霞浄水場金町浄水場を見学した頃は、まだ高度浄水処理も一部でしたが、いまや利根川水系では100%の高度浄水処理を達成。当時は、我が家に水を供給しているであろう東村山浄水場の高度浄水処理はいつなのだろうと書いていましたが、いつのまにか適用されていたことになります。

全硬度
鉄
塩素

 送られてきた検査キットで調べられるのは3つ。全硬度、鉄、そして残留塩素です。

 写真の一番上が全硬度。いわゆる軟水、硬水の違いに使われる硬度です。カルシウムやマグネシウムの含有量で評価します。我が家の水道水は50mg/Lでした。軟水ですね。水道水は300mg/L以下が基準だとか。ちなみに硬水のエビアンは304mg/L、コントレックスに至っては1468mg/L。硬水は普段の飲み水としては少しクセがありますね、確かに。

 写真の2枚目が鉄。水道管などが腐食していると錆水になるようです。我が家は検出されず。水道基準では0.3mg/L以下とのことでした。

 そして、最後の写真が残留塩素。水道水なので0.1mg/L以上入っていないといけないそうなのですが、これが多いとカルキ臭になります。東京都水道局では0.4mg/L以下を目標としているとのことで、我が家は0.4mg/Lでした。目標クリアです。

塩素(浄水器あと)

 ちょっと意地悪ながら浄水器を通した水も検査してみました。全硬度や鉄には変化がありませんでしたが、確かに残留塩素は無くなりました。塩素は水道の宿命なので、こればかりは仕方ありません。

 現代では水道の水は飲めない前提の国があります。そんなところに行くと歯磨きのうがいをするのにも気を使ったりします。それに比べて、今でも飲み水としての水質改善を押し進める東京の水。ある意味、時代に逆行しています。「水と安全はタダ」のフレーズが比喩ではなく、日本の褒め言葉になるよう頑張ってほしいと思います。