
FAOシュワルツといえば、アメリカでは老舗と言われるおもちゃ屋さんです(でした・・・かな?)。などと物知り顔で書いてはいますが、実のところ私自身、マンハッタンに遊びに行った時に教えてもらったのでした。
マンハッタンのFAOシュワルツは観光地としても有名です。ガイドブックによく出ていますね。先日、映画「恋におちて」の導入部分で使われたグランドセントラル駅について触れましたが、このFAOシュワルツは映画「ビッグBig」の撮影場所としても使われたそうです。あの床に敷かれた鍵盤の上を飛び回るシーンはかっこよかったですね。トム・ハクスじゃなくて、おじさんのほうが(すみません、名前を知りません)。
そんなわけで、ある意味、世界的に有名なおもちゃ屋さんではあるですが、経営的にはなかなか難しいものがあるようです。既に何度か倒産しています。
私が最初にこのお店に入ったのは2000年の始めころだったと思います(実は最初で最後でもあるんですが・・・)。トイザラスが機能的に、そして合理的に商品を陳列しているのに対し、FAOシュワルツは見る人が楽しめるように、場合によっては乱雑に並べられているといった印象を受けました。でも、それがこのお店の魅力なんですよ、きっと。店内に入るとおもちゃに囲まれているといったワクワク感に包まれてしまいます。店内では実演販売なんかも行われていました。昔、日本のおもちゃ屋さんでもルービックキューブの実演販売とかありましたよね。あれです。ただ、合理的な販売を追い求めてきた最近の流通業から見れば、正直言って、古臭い感じは否めませんでした。
山陰合同銀行さんのレポートを拝見する限り、また新しい買い手が見つかって現在、再建中のようです。観光地としても有名なマンハッタンのFAOシュワルツはそのまま残されるそうなので、一安心といったところでしょうか。
一方で、じゃ、トイザラスは安泰なのかといえば、その答えもNoみたいですね。アメリカのトイザラスの話ですけど、この夏には、ベビーザラス(日本のベビーザラスはこちら)という幼児向け服を主に扱う事業を今後の中心にしていくような発言もありました。
いろいろなものがそうなっていったように、おもちゃもウォルマートのようなスーパー(西友のウォルマート化についてはこちら)で買うのが一般的になっていくのでしょうかね・・・。
