所沢市東消防署に昔あった望楼です。昔風に言えば火の見櫓ですね。多分、昭和40年代の後半頃の写真だと思います。その当時は東消防署などと言わずに東分署という名前だったと思います。建物が建て替えられて、今はもう望楼は残っていません。
小学校の社会科見学か何かでこの望楼に登ったことがあるのですが、実はそれ以外にも登ったことがあります。
この消防署の裏には小さな空き地がありました。この空き地では、消防署の人が時々、消火用の薬剤と思われる白い泡を一面にまいていたり、使用後のホースを広げて乾かしたりしていました。今思えば何で薬剤をまいていたのかわかりませんが、期限切れの薬剤を捨てていたのかな・・・。その泡に突入して遊んだ記憶が今も残っています(臭いの記憶もあります)。
ある日、その空き地でキャッチボールをしていると、消防署の人が話しかけてきました。「望楼に登って見たいかい?」というので悩まず「はい」。社会科見学の前だったので、初めての体験にしばらく興奮しました。
今もってなんで登らせてくれたのかわかりませんが、私たちが登りたそうな顔をしていたのでしょう。のどかな時代であったのはまちがいありません。