高田馬場テストセンター

東京でも積雪があるかもしれないと言われていたセンター試験の初日の土曜日、私はセンター試験を受ける若者に混じって高田馬場まで行き、「XMLマスター ベーシック」の試験を受けてきました。

もともと受験するつもりはない資格でしたが、秋に受けた情報処理試験が午後2の試験で20点足らずに不合格となってしまったので、景気付けに受験したのでした。

私はこれまでXMLを使ったシステムに携わった経験はありません。そういう規格があることを知っていたレベルです。「XMLマスター ベーシック」の難易度は低いと聞いてはいましたが、こちらのXMLに関する知識も低いので少しまじめに勉強する必要がありました。

まずは職場の人から「やさしいXML 」という本を借りて概要を理解しました。この本はJAVAの知識やSAXなど、試験範囲ではない分野にも多くのページを割いていますので、本当に必要な部分を理解するにはそれほど時間は必要ありません。また、同様に「独習XML 」や「改訂版 標準XML完全解説〈上〉」を借りてさっと理解を深めました。こちらも試験範囲ではないXHTML等の記述がありますので、無駄な(?)な勉強をしないためにもその辺は意識して読む必要があります。そして、その後はウェブ上にある各種サイトで知識を広げました。以下のようなサイトです。

ただこれだけで受験するのは少し怖いので翔泳社の本を買って通勤の電車の中で2回ほど読みました。「ベーシックXMLマスター教科書 」です。MCPPMPでも翔泳社の本にはお世話になっていますので安心感があります。この本は目を通しておいて正解でした。本試験でも本に出ている練習問題とほとんど同じ問題が何問か出題されました。

また、ITトレメでは61問の練習問題を提供してくださっていますので、これも2回ほど実施してから試験を受けました。

受験申し込みはアールプロメトリックです。シルバンプロメトリックと呼ばれていた頃からのお付き合いです。試験会場は高田馬場を選択しました。この試験会場では昔から無敗なので願掛けの意味合いもあります。

試験当日の東京は雪の予報が出ていたので早めに起きました。幸い雪ではなく雨でしたので特に電車の遅れもなく予定通り9時少し前に高田馬場に到着しました。この日はセンター試験の初日で、高田馬場の東京富士大学で試験を受ける人たちと一緒でした。心の中でエールを送り、私は駅横の試験会場へ入りました。

何年か前、高田馬場の試験会場で受験していた頃は、スタンプを集めて図書券をもらったり、無料の飲み物サービスがあったりしたのですが、これは無くなってしまったようです。試験前に無料のリアルゴールドを飲むという願掛けもあったのですが、これはできませんでした。残念。

9時15分から試験が始まりました。1時間で40問の選択試験に答えます。問題の60%がXMLの基礎で残りの40%がDTDやXSLTの応用問題だと聞いていましたので最初は簡単な問題が続くのかと思っていたら、最初からDTD関連の問題が何問か続いてちょっとあせりました。

確実に正解と思える問題以外にはマークを付けるようにして問題を進めました。「該当するものをすべて選択せよ」という問題はかなりの確率でマークとなりました。当初の予定では20分ですべてを終わらせ20分で見直しをして40分で退席と勝手に見積もっていたのですが、一通り終わった時点で既に40分が経過していました。

マークされた問題は16問でした。70%以上の正解で合格ですから12問までは間違えても良い計算になります。マークされた16問がすべて間違いだったら不合格となってしまいます。まずはこれを集中的に見直します。見直ししてマークを9問に減らすことができました。この9問については「選択肢からみればこれが一番筋が通っている」というレベルの答えなので、もうこれ以上このマーク数を減らせる可能性はありませんでした。時間は50分経過していました。

残り7分でマークされていない問題も含めて全問題の見直しを行い、3分前にテストの終了ボタンを押しました。しばらく間があって(この間がたまらなく嫌いです)、「おめでとうございます。合格です」と表示されました。点数を見るとなんと100%。今回は強運にも助けられたようです。

試験を受けて感じたのは、問題文の読みやすさです。さすが日本発の試験です。MCPやPMPでは英語問題の訳文がそのまま日本語試験の試験問題になっているので、問題の意図を理解するまでに時間がかかることがあります。これがない分、試験中の精神的なストレスはありませんでした。

XMLマスターのホームページを見ると、2005年6月から試験のバージョンが上がるそうです。「XMLマスター V2」です。試験の内容が暗記に頼らない、より実践的なものになるそうです。私のように机上の知識だけに依存した人間には敷居が高くなるということですね。まあ、このV2が始まってもそれまでの認定が失効することは無いそうなので安心しました。