東京ガスからメールでお知らせが来ました。とうとう東京電力も家庭用コージェネレーションシステムのサービスを開始するようです。大阪ガスでは既にエコウィルというコージェネシステムを使ってサービスが行われていますが、東京ガスでは10年間の契約期間という形でまずはモニターを募集しデータを蓄積するようです。
東京ガスや大阪ガスが始めたコージェネシステムはガスを使って家庭で発電し、副次的に発生する熱も有効利用しようとするシステムです。送電のロス等が無い分、エネルギー利用率が向上し、結果的にはCO2の排出も減り地球にやさしいというものです。正直なところ、個人的には環境保全の面よりは新しい技術であるという点と、これによってどのくらい光熱費が削減できるのかという点に興味があるのですが・・・。
同じ家庭用コージェネシステムでも、エコウィルと東京ガスではその動作原理が異なります。エコウィルはガスでエンジンを回して発電しますが、東京ガスは燃料電池としてガスから電気を取り出します。エンジンを回して発電するというエコウィルの方式は容易にイメージできるのですが、東京ガスの燃料電池は少し難しいですね。小学校の理科を思い出せば良いみたいです。水に電極を挿して電気を流すと水素と酸素に電気分解する実験をしたかと思います。あれの逆をやるそうです。つまり、ガスから水素を生成し(改質)空気中の酸素と結合させると電気と熱が発生して結果として水ができると・・・。なんとなくわかったような気がします。
東京ガスはこの燃料電池式のコージェネシステムの設置希望者を募集しているのです。なんかワクワクしますね。でも、第一期募集が3月15日までで予定台数が20台と少ないです。契約期間は10年で使用開始から3年間はアンケート等に協力しなければいけません。さらに契約金額として100万円(工事費別)がかかります。
すごい乗り気だったんですが、契約金額100万円という時点で突如として敷居が高くなってしまいました。10年で100万円なので月に直すと8000円ちょっと。電気代が若干安くなるはずなので、まあ月々に直せば趣味にかけるお小遣いと言えなくもない額ですが、10年間もコージェネを趣味にできる自信はないです。となると、家計収支的には単なる光熱費の増大にしかならないのでした。
太陽光発電などもそうですが、月々の光熱費を安くするために初期コストが莫大にかかるのは残念ですね。あとは行政からの補助金に期待するしかありません。
燃料電池でコージェネを行おうとしている東京ガスにはエールを送りたいですが、現状では静かに見守るだけです。
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