2005年2月21日、日清のカップヌードルに新しい味(フレーバー)が追加されました。その名も「カップヌードルキムチ」、そのまんまです。
翌日、近くのローソンの陳列棚を見ると3列くらいのスペースにこの「カップヌードルキムチ」が並べられ、「新発売」のマークが付けられていました。これを見たら買わずに帰ることはできません。ポッキーと一緒に買って帰ってきました。
実は在米中に良く食べたインスタントラーメンに農心の辛いラーメンがありました。これだと、近くのアジア系スーパーマーケットに行けば手に入ったのです。
でも、このラーメンは辛いだけで日本人が求めるコクがありませんでした。誤解を生むといけないので付け加えると、これは農心のラーメンがまずいというのではありません。アメリカで"Soup withnoodles"として売られている日清のカップヌードルでさえ日本人好みのコクはないのです。
味の好みの違いといえばそれまでですが、日本人のコクという奥深い味付けはアメリカでは受け入れられないのでしょう。私はもともと辛いのが大好きですが、どうせコクがないのであれば辛さが加えられた味を選ぶのは自然なことです。
日本に帰国してから農心が日本でも辛いラーメンの販売を開始したことを知りました。これはとても気になっているのですが、いまだにまだ食べたことがありません。きっと、日本向けに味付けされていることと思います。
そんな状態で、どうしてカップヌードルはキムチ味を出さないのだろうと常々考えていました。超えられない何かがあるのだろうかとさえ推測していたのですが、さすがに昨今の韓流ブームには逆らえなかったということでしょうか。満を持しての「キムチ味」の登場となりました。
前置きが長くなりました。問題のお味のですが、一言で「うまい」です。アメリカで食べた辛いラーメンと比較するのは失礼ですが、もちろん日本人好みのコクがありました。きちんと日本人が好きな辛さを研究されている感じがヒシヒシと伝わってきました。アメリカの農心ラーメンがそうだったのですが、下手な辛さだとラーメンをすすった時にのどに辛さがへばりついて咳き込んでしまうのです。そんな感じはまったくありませんでした。かなりの辛党の私にしてみれば、もっと辛くても良いと思わなくもないですが、万人ウケするためにはちょうど良い辛さではないでしょうか。
最近のカップラーメンは具もすごいですね。麺の上は具でいっぱいになりました。もちろん、小さいながら白菜キムチと思われる具もいっぱい乗っています。食べ応えがありました。赤いスープもうまいものだから、しょっぱいものを取りすぎると体に良くないと思いつつ、「やめられないとまらない」状態になってしまいました。
私はそんなにカップラーメンを食べる人間ではありませんが、食べる時には「カップヌードルキムチ」の銘柄指定が当分続くことになるでしょう。
以下は、どうでも良いカップヌードルの思い出です。私はかぎっ子だったので給食の無い土曜日はカップヌードルを食べることが多かったのでした。親は育ち盛りの子供にインスタント物を食べさせるのに抵抗があったようで、毎週というわけにはいきませんでしたが、カップヌードルが食べられる日は急いで学校から帰ってきたのでした。急いで帰るとまだ午後1時前で「女の60分」を見ながらお湯を沸かし、その後「みごろ! たべごろ! 笑いごろ!!(見ごろ食べごろ笑いごろじゃないそうです)」だったか「笑って笑って60分」を見ながらカップヌードルを食べるのでした。もう少し大きくなってからはFM東京の「コーセー化粧品 歌謡ベストテン」を聴きながらカップヌードルを食べた記憶もあります。不思議なことに今でもカップヌードルを食べると当時のことを思い出したりします。
昔話ついでに・・・今回の日清のプレスリリースを読んでいてびっくりしたことがあります。何と、私の好きな「カップヌードルカレー」は発売後すでに32年を経過しているそうです。また「シーフードヌードル」もすでに21年とか・・・。「シーフードヌードル」などはつい最近発売になったような気がするのですが・・・。