ビッグひな祭り メイン会場 市民会館

ETCデビューは北池袋」の続きです。

勝浦では「かつうらビッグひな祭り」を楽しんできました。市内各地に作られた会場に数多くのひな人形が飾られ、言葉どおり「ビッグ」なひな祭りでした。最近の住宅事情では自宅に5段飾りや7段飾りは難しいかと思いますが、ここ「ビッグひな祭り」会場ではさらなる桁違いの大きさに驚かされます。

「ビッグひな祭り」とは、なかなか印象的なユーモアのあるネーミングですが、元祖は徳島県の勝浦町です。あちらでは平成元年から始められ今年で17回目を迎えているそうです。

千葉県勝浦市は徳島県勝浦町、和歌山県那智勝浦町とともに「全国勝浦ネットワーク構想」というものを推進しているとのことですが、その一環として徳島県勝浦町で開かれている「ビッグひな祭り」を千葉県勝浦市でも開こうとしたのが事の発端です。勝浦町では既に全国から不要になったひな人形を集めていましたので、勝浦市は勝浦町にひな人形を里子にもらえないかお願いし、7,000体のひな人形を譲り受けたのでした。ちなみに、勝浦町は合併を控えているそうですが、2005年1月末の人口が7,000人弱ですから、人口以上のひな人形を保有していたことになります。すごいですねえ。

まずは冒頭の写真をご覧ください。こちらはメイン会場となる市民会館内に設置されたひな人形のほんの一部を切り取った写真です。ひな段を見上げる形になります。一番上の人形の顔などじっくり見ることはできません。数が多いので、こちらが人形をみているのではなく、人形に見られている感じすらします。

ビッグひな祭り 遠見岬神社の石段

メイン会場を出た後は、15分ほど歩いて遠見岬神社の会場へ向かいました。途中いろいろな出店が出ていました。勝浦は日本三大朝市の1つにも数えられるほど朝市が有名だそうで、朝市にお店を出されているであろうような方も少しだけ並んでいました。

遠見岬神社の会場は石段です。石段をひな段になぞらえてひな人形が所狭しと並べられているのです。60段だそうです。これは壮観でした。でも、石段が通行止めになってしまうので、実際の神社をみることはできませんでした。ちなみに、屋外の展示なので雨が降ったりしたらどうするんだろうと思っていましたが、案内文の中に「毎日飾り付けを行います」という一文があることからも、毎朝飾り付けをして夜に片付けるということをやっているようです。何人で作業しどのくらい時間がかかるのかわかりませんが、多くの人たちの協力が感じられます。

その後、覚翁寺山門前の屋外展示と勝浦中央商店街・墨名交差点入口の屋外展示と拝見しました。こちらもすごいのですが、メイン会場と遠見岬神社を見た後だとあまりインパクトを感じませんでした。視覚が麻痺してしまったようです。

街中を歩いていると、多くの普通のお店や個人が外から見えるようにひな人形を飾っていました。これを見て、街ぐるみでこの「ビッグひな祭り」を盛り上げようとしている気持ちが伝わってきました。

街中では着物を着た若い女性たちもよく見かけました。地元の若者でしょうか。雰囲気作りにとても役立っていたと思います。

パンフレットには英語版も用意されていました。私の見ている前では英語版のパンフレットを持っていく人はいませんでしたが、将来的にはこの英語版のパンフレットが大活躍するよう外国からも多くの観光客が来るようになれば良いですね。勝浦市の人口は23,000人弱です。去年の「ビッグひな祭り」期間中の来場者が15万5,000人と言います。はたして今年はどのくらいの人が訪れたのか、発表を待ちたいと思います。

今年の「ビッグひな祭り」は3月6日まででした。今ごろ皆でひな人形を片付けているのだと思いますが、あれだけの人形をどうやって来年まで程度良く保存するのか、その辺も気になります。でも、そういうことは知らないほうが夢があって楽しいのかもしれません・・・。




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