たまごっち ふらわー

あのたまごっちがまた流行っているんです。たまごっちといえば、携帯型のペット飼育ゲームで、1996年に発売され一大ブームを作ったおもちゃですが、それしか知らないという人は、私と同じおやじっちです

前回のブームでは社会問題のような様相も呈しましたが、昨年(2004年)の春、バンダイは「かえってきた!たまごっちプラス」と称して新しいたまごっちを市場に投入したのでした。前作との大きな違いは画面表示をスムーズにしたことと、赤外線通信によるたまごっち同士の通信を可能にしたことです。プレスリリースによると、ターゲットは「10代から20代の若い女性を中心に、ファミリーまでを視野に入れた幅広い層」とあり、1年間で200万個の販売を目標としていました。

ところが、あけてビックリ、小学生の間で流行し始めてしまったようです。半年後には携帯電話との赤外線通信までサポートした「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」を発表します。この時のプレスリリースによると結局半年間で300万個を販売したそうです。つまり、半年で年間目標の150%を達成してしまったということになります。さらにおもしろいことにターゲットが「小学生から中高生を中心に、ファミリーまでを視野に入れた幅広い層」と明らかに現実に則して年齢を下げています。バンダイにしてみればうれしい誤算だったという感じでしょうか。

ところが、このたまごっち、なかなか手に入らないのですよ。

例えば、Amazonのページでは売り切れ状態です。また、楽天のこのお店 などは、定価の2倍の値段で販売しているにもかかわらず品切れ状態です。この状態は前回のブームの時を思い出させるのに十分です。前回は、バンダイが増産体制を整えた頃にブームが去って、残ったのは不良在庫だったように記憶しています。同じ失敗は繰り返さないということでしょうか。意地悪く考えれば、意図的に品薄状態を作り出しているのではないかと考えてしまうような有様です。

トイザらスに行くと行列があって、何だろうと覗き込むとたまごっちの購入希望者の列だったりしたことがありました。そんな状態を見ていたので入手は難しいだろうと思っていました。ところが、ひょんなことから手に入ったのです。西友の清瀬店です。入荷日のお知らせがある日の広告に出ていたのですが、その時は特に買いに行かず、それから2日も経ってからたまたま西友清瀬店に出かけたのです。まさか残っているはずがないと思いつつも、念のためとお店の人に聞くと「まだありますよ」と6個くらい出してきてくれたのです。お店の人によると普段は清瀬店への入荷はなく、今回は本当にたまたまだったそうです。普通は即日完売なんですけど・・・西友は穴場かもしれません。

ふらわーというデザインのものを1個だけ買ってきました。Yahooオークション等を見ると、定価よりもかなり高く取引されているようですので、全部買い占めてきて売れば儲かったかなと、今ごろになってかなりセコイことを考えています。

さて、飼育方法ですが、いざ育ててみると結構難しいことがわかりました(ちなみに私は前作では遊んだことはありません)。何度か死なせてしまっています。死ぬ前には死神がつくのですが、死神がついてしまったら、死なせてしまった前のたまごっちを供養すると助けに来てくれるなどと説明書には書かれています。でも、どうやって供養すれば良いのかがわかりません。小学生たちはよく使いこなしているなあと感心してしまいます。きっとクチコミで情報のやりとりをしているんでしょう。私が自信を持ってできるのはトイレ掃除くらいです。

ブームの中心となっている小学生は、たまごっちを持ち歩くファッションにも共通性があります。みんな首から長めのストラップをかけ、その先にたまごっちをぶら下げるというのが定番のようです。それを目の当たりに見たのがイトーヨーカドー東久留米店でした。

イトーヨーカドー東久留米店 でかたまごっちの列

「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」の赤外線通信の機能として「でかたまごっち」との通信があります。「でかたまごっち」とはお店やゲームセンターに置かれている機械で、これと通信することで、ごっちポイントと呼ばれるポイントと引き換えにいろいろなアイテムを入手することができます。我が家から近い「でかたまごっち」設置場所がイトーヨーカドー東久留米店でした。でも、店内ではこの「でかたまごっち」を探してしまいました。私の頭の中でイメージされていた「でかたまごっち」は人間の等身大だったのです(実際は20cmほど)。でも、すぐに場所はわかりました。だって、写真の通り、首からストラップにたまごっちという定番スタイルの小学生たちが列を作っていたのですから。

でも、なんで小学生に大流行なんでしょうね。やっぱり赤外線通信によるコミュニケーションが大当たりだったんでしょうか。最近では中学生になると携帯を持つらしいので、中学生の友人の間では携帯の会話やメールのコミュニケーションが可能ですが、さすがに小学生ではそうも行きません。そんな時に、友達のたまごっち同士を結婚させて子供を作ったり、友達リストを交換したりできるたまごっちは小学生にとってとても魅力的に見えたのかもしれません。

はたしてこの品薄状態がいつまで続くのか、とても興味があります。小学生向け雑誌の「小学○年生」とか「ちゃお」などを見てもたまごっちの話題がたくさん出ていますので、もうしばらくは続く感じがしますね。

なお、バンダイは、先月「ちびたまごっち 」の販売も開始しました(プレスリリース)。これは、機能的には昔のたまごっちをさらにシンプルにして、大きさも昔の2/3にしたものだそうです。携帯のストラップに良いとあります。なるほど、説得力があります。1,050円ならストラップにしたくなりました。


楽天でたまごっちを買う