親になって子供とプラレールで遊ぶとは思ってもみませんでした。
プラレールを知らない人はいないと思いますが、トミーが販売しているおもちゃです。プラスチックのレールの上を電池の電車や汽車が走ります。トミーのサイトを見ると既に発売から40年以上の歴史があるそうです。
私が小さい時も夢中になって遊んで記憶があります。手持ちの線路をいかに有効に使いきって線路を組めるかがポイントです。一見単純そうに見えますが、結構頭を使うおもちゃなのです。
これに対してタカラからはポケトレインというおもちゃがあります。しばらく前に偶然、雑貨屋の店頭でたたき売りされていた山手線を買ってきました。
このポケトレインは2001年に発売になったそうですが、プラレールへの対抗であった点はそのセールスポイントからも容易に伺えます。
まず、そのサイズです。プラレールは大きく広げるとだいぶ面積を使うんです。日本の住宅環境を考えるとプラレールと比較してのサイズダウンは大きな売りです。その構造からはサイズを小さくするための努力も見られます。プラレールではモーターが搭載されている1両に電池も組み込みますが、ポケトレインでは1両目にモーターがあって2両目に電池を組み込む形になっています。もちろん、1両目と2両目を切り離すことはできません。
次に、考えられているなあと感心したのが電源スイッチです。ポケトレインでは1両目の屋根を上から軽く押すことで電源が入ったり切れたりします。遊んでことのある人ならすぐわかるのですが、プラレールで連結した車両を脱線させることなく電源操作するのって結構難しいんです(特に子供は)。ポケトレインのこの操作方法を見たとき、プラレールのマイナス点をよく勉強されたなと感じました。
このようにポケトレインの商品アピールを見ると、大正製薬のリポビタンD に対抗して大塚製薬がオロナミンC を世に送り出した時の話を思い出させてくれました。オロナミンCは発売後だいぶ時間をかけて今の地位を得ました。でも、残念ながらポケトレインは生産中止なんだそうです。だからこそ、在庫処分でたたき売られてしまっているわけです。
それでも、まだ楽天 やYahoo!ショッピング、Amazonを見ると販売されているところがあります。なかにはポケトレインの根強いファンの方もいらっしゃるようで、線路が入手しづらくなっているのが問題らしいです。
私の場合、プラレールの原体験があるだけに文句無しにプラレール党なのですが、ポケトレインにはポケトレインの良さがあるように思います。タカラには再考いただいて生産再開を・・・とも言いたいのですが、この話のオチとしては、先日発表のあったトミーとタカラの合併話(プレスリリースのPDF)ということになるでしょう。合併時期は来年の春で、社名はタラカトミー。でも存続会社はトミーということなので、名実ともにポケトレインは無くなるんでしょうね。