最近、spamいわゆる迷惑メールがすごいです。多い日は50通くらいは来ているんではないでしょうか。最近は、「清瀬」の地名を出したりしてかなり手の込んだメールが多く、作成するほうも大変だろうと、変な気遣いまでしてしまいます。
とはいえ、迷惑は迷惑です。手作業ですが、ほぼ機械的に一通一通削除しています。1日に50通くらいならば大したことでもないのでしょうが、そんな時に横から子供が割り込んでくることがあります。子供には不快な題名を見せたくはないですね。
ちょっと対策してみることにしました。
私はHotmailとyahoo!のメールアドレスをメインに使用しています。Hotmailは怪しいメールをバルクメールに自動的に振り分けてくれるので(Microsoftからのメールまでバルクメールに振り分けられちゃうこともあるんですけど)今回は何も対策しないことにします。
問題はYahoo!です。ただ、Yahoo!もSpamGuardという優秀な迷惑メールフィルタを通ってくるので、迷惑メール(spam)には「X-YahooFilteredBulk: 」というヘッダが付加されてきていました。
このヘッダを利用しないてはありません。これに基づいてフォルダの振り分けができれば当面の問題は解決できるからです。ところが、私の使用しているOutlook Expressのメッセージルールと呼ばれる振り分け設定を見てもヘッダに基づいてメールを振り分ける機能が無いんです。そんなはずはないと思って少し探してみたのですが、そもそもOutlook Expressにはそういう機能は実装されていないそうです。Outlookとの差別化のためでしょうか。ちょっと信じがたい事実でした。
となると、別の方法しかありません。spamにはベイジアンフィルタというのが有効だというのを小耳に挟んだことがあったので、そんなキーワードで調べてたどり着いたのがPOPFileというベイジアンフィルタでした。
メールソフトから見るとPOPアクセスのプロキシとして動作します。メールソフトの代わりにメールサーバにメールを取得しに行ってくれ、日々学習しながらspam判定を行ってくれるソフトです。最初のうちは一通一通spamかどうかを教えてあげる必要がありますが、次第に要領を覚え自分で判断してくれるのです。spamと判断すると、Yahoo!のSpamGuard同様特殊のヘッダを付加してくれますが、それではOutlook Expressで対応できません。しかし、POPFileではヘッダの付加のほかにSubject(題名)にキーワードを付加することができるのです。Outlook ExpressではSubject(題名)による振り分けはサポートしているので、それを利用させてもらうことにしました。
日本語にも対応しているのでインストールも設定もとても簡単でした。Outlook Expressのアカウントを自動検出してくれ、設定変更まで勝手にやってくれました。一点注意が必要なのは、メールサーバにメールを残す設定にしている場合でしょうか。私の場合、7日間はメールをメールサーバに残すようにしていたのですが、このPOPFileではそこまでは引き継げないようです。今回のインストールを気に300通近いメールが一気に再度ダウンロードされてきてしまいました。もちろん、サーバからはすべて削除されてしまいました。でも、おかげでそれらのメールを使ってだいぶ学習させることができました。
ベイジアンフィルタも間違えることはあるそうなので、結局は別フォルダに分類された迷惑メールを削除する時に確認する必要はあるのでしょう。でも、それを毎日行わなくても良いところに大きな進歩があるかなと思っています。
まだ、使い始めたばかりですので、しばらく使ってみてまた状況を報告したいと思います。