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先日、西武池袋駅から西武線に乗った時のことです。久しぶりの西武線でしたが、普段、先頭車両に乗ることが多いのでいつものようにホームの端まで歩いていきました。そして、いざ車両に乗り込もうとして「女性専用車両」の掲示に気づいたのです。幸い、女性専用車両ではない時間帯だったため、車両の中に多くの男性がいることを確認してからその車両に乗り込むことができました。
気がついたら毎日使用している中央線でも9月5日から女性専用車両が設定されました。勢いよくあちこちの路線に女性専用車両が設定され始めているのは、それだけ潜在需要が高かったということでしょうか。
実は、私は20年ほど前に女性専用車両の導入を提案したことがあります。
ある日、小柄な女性がギュウギュウの車内で身動きできない姿を見た私は、読売新聞の読者投稿欄である「気流」に女性専用車両があったら喜ぶ女性が多いんじゃないかという趣旨の投稿をしたのです。
投稿時点では知らなかったのですが、それまでにも女性専用車両が実用化された時期はあったそうです。また、私が投稿するまでもなく、この手の投稿は定期的に新聞の読者投稿欄に寄せられていたことも後になって知りました。
そんなことを知らない私は純粋に思ったままを綴ったのですが、その後何度か賛成や反対の意見が掲載され、なかなかおもしろかったのを覚えています。今のように電子メールなんて無い時代ですから投稿はすべて郵便です。1週間後に賛成意見が掲載されて、それからまた1週間後に反対意見が掲載される・・・そんな感じです。
最終的には女性からの反対意見で収束したような記憶があります。男女雇用機会均等法の話などがあって(もしかしたら時代が違うかも)、今よりも声高に女性の地位向上が叫ばれていた時代だったので、女性専用車両を作るという提案は下手をすると逆差別のように捉えられていたのかもしれません。
あれから20年、なんだかんだ言っても痴漢行為などに対しては女性が弱者になることが圧倒的に多いわけですから、今日の女性専用車両の普及はそれなりに歓迎されているんじゃないかと考えています。もちろん、男性からもです。だって、男性だって痴漢に間違われないよう努力をしているのですから、少なくとも私は。以前紹介した「ぼくは痴漢じゃない!」のように間違われただけで一生を棒に振ることだってあるんです。
でもまあ、よくよく考えると、女性専用車両が必要になるような元々の要因は、通勤時のあの殺人的な混み具合にあるわけです。今後は、こちらの対策にも取り組んで欲しいと思っています。ただ、こちらは鉄道会社だけで対応できる問題ではないですね。都市集中型の就労体系を見直すことから始めないと・・・(これとて、昔から言われ続けていることですけど)。