明治村の続きです。
蒸気機関車の駅と京都市電の駅は隣接しているため、蒸気機関車からの乗り継ぎがうまく考えられているようです。蒸気機関車から降りるとそのまま京都市電に乗り込みました。
京都市電はいわゆる路面電車です。乗り心地も悪くありませんでした。明治時代に電気で走るこのような乗り物が走っていたとは、明治に対するイメージを少し改めないといけないかもしれません。
実はこの京都市電には20年前に訪れた時の思い出があります。その時は乗らなかったのですが、修学旅行客でいっぱいになった京都市電の写真を撮影しておいたのです。そして帰宅後、高校生を対象にした修学旅行の写真コンテストみたいなものがあった時に、その写真を応募したのです。正直言って自分でも良い写真だとは思えなかったのですが、佳作か何かに選ばれてしまって、サクラカラーのフィルムをたくさんもらったのでした。
さて、明治村に話を戻しますが、京都市電の後は村営バスを駆使してあちこち回りました。中でも個人的に興味をもったのが名古屋衛戍病院建物内に展示されていた日本初のX線装置ダイアナ号です。
島津製作所によるもので木製の筐体が威厳を感じさせます。島津製作所ではレントゲン博士がX線を発見してから10ヶ月後にはX線写真の撮影に成功しているそうです。こういう偉大な人たちこそ学校で教えるべきなんじゃないかと思ったりもします。ちなみに、ユアサと合併した今でもブランドとして残っているGSユアサバッテリーのGSは島津製作所の島津源蔵氏を意味しているんだそうです。島津源蔵氏が日本で初めて鉛蓄電池を作ったとのことです。
それにしても、「ダイアナ号」というように医療機器に「号」がついているところに時代を感じさせてくれます。また、名前のダイアナも筐体にも「DIANA」とプレートで表記されているんですが、どうしてダイアナなのか気になります。何かの頭文字なんでしょうかね。
島津製作所のダイアナ号について調べていたら、京都に島津創業記念資料館という楽しそうな資料館があることを知りました。機会があればぜひ立ち寄ってみたい施設です。