JRの車内広告で、しばらく前から気になっているものがあります。JR東日本の関連会社である日本レストランエンタプライズという会社が行っている「グリーンアテンダント 400名募集」という広告です。
グリーンアテンダントとは、JR東日本のグリーン車Q&Aによると「湘南新宿ライン・宇都宮線・高崎線のグリーン車の係員のことです」と定義されています。グリーン車などとは縁遠い生活をしているので知らなかったのですが、改めて調べてみると最近のグリーン車には女性が乗り込んでいるようですね。飛行機のフライトアテンダントのようです。
それにしても400名募集とはすごい数だなあと思うのですが、それも先ほどのグリーン車Q&Aや日本レストランエンタプライズの細かい募集要項を見ることで納得できました。
現在グリーンアテンダントが乗り込んでいる路線に加えて、2006年春以降、東海道線・横須賀線・総武線快速のグリーン車にもグリーンアテンダントを乗車させようとしているようなのです。なるほど、数を増やすということは成功だったということなんでしょうね。
車内広告はグリーンアテンダントの女性たちをどこかの河川敷で撮影したものなのですが(Webはこちら)、ぱっと見にはそれほどすごい広告写真には見えません。もうしばらく見ているとなるほど、グリーンアテンダントだから緑の多い河川敷を選んだんだなと思えてくるのですが、さらに見つめていると結構計算された写真であることが見えてきます。
まず、後ろに走っている電車です。これが何線なのかわかりませんが、ちょうど良い位置にこれからの職場となるグリーン車両が写っています。この撮影のために車両を止めたとは考えにくいので、電車が通るたびにシャッターを切ったのではないかと素人には思えてしまいます。もちろん、電車の位置のほかに女性5人の立ち位置や笑顔なども重要ですから、それらがすべてOKになるまでかなり時間をかけたのではないかと推測しています。
また、写っている人が女性5人であるというのもある意味、計算済みでしょう。私はこの広告を最初に見た時にとっさに募集は女性のみだろうと思い込んでしまったのです。そして、おそらく、そう思わせたならば狙い通りではないかと思っています。というのも広告や募集要項のどこを読んでも「女性募集」という言葉は見つからないのです。そうです、男女雇用機会均等法によってそういう記述は認められないのです。でも、実際には女性だけを採用したいという採用側の意図がこの写真に込められているのではないかと思うのです。
もし同じ契約社員待遇での男性グリーンアテンダントがいらっしゃるとしたらゴメンナサイ、上のは深読みです。何せグリーン車などには乗らないので、実際どうなのかわからないのです。。でも、レベルの高いサービスで一時的にせよリッチな気分が味わえるのなら、グリーン車に乗ってみても良いかなと思えてきました。・・・もしかしたら、「グリーンアテンダント 400名募集」の広告にはそれを読んでる一般の乗客に、そう思わせる狙いもあったのかもしれません。