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最近、東京ディズニーリゾートの東京都民優待チケットの広告をよく見ます。普段の価格よりもかなり格安に購入できるので利用される方も多いのではないかと思います。

この広告なのですが、一番言いたいこと、つまりお得なチケット価格が真ん中に左から「大人」「中人」「小人」と書かれています。

これを見るたびに思うのですが、「中人」って何て読むのでしょう? もちろん「大人」と「小人」の間なので言わんとしていることはよくわかるのですが、いざ読めと言われると読めないのでした。

でも、これはよく利用しているgooの国語辞典(三省堂提供「大辞林 第二版」)を調べることで簡単にわかりました。なんと「ちゅうにん」と読むのだそうです。なんとなく声に出したくない読み方です。

さらに調べると驚くことに「大人」や「小人」もそれぞれ「おとな」や「こども」と読むのは間違いのようです。

料金区分を表す時には、「ちゅうにん」同様、「だいにん」「しょうにん」と読むのが正しいのだそうです。これにはびっくりです。あちこちのチケット売り場で「おとな2枚に、こども2枚」のような買い方をいつもしていましたが、本来であれば「だいにん2枚に、しょうにん2枚」と言わないといけないってことですね。

これはちょっと恥ずかしいです。それに、こんな言い方でチケットを買っている人をこれまで見たことがないのですが、本当にいらっしゃるのでしょうか。

どうやら銭湯などでは「大人」「中人」「小人」という記述が一般的だったようです。その銭湯が激減している現在、東京ディズニーリゾートがそのあまり一般的ではない「中人」表記をさも当然かのように使用している点にはある種のおもしろさを感じます。

それにしても、「大人」「小人」の読み方まで調べておいて良かったです。漢字を習いたての子供の場合、きっと「だいにん」「しょうにん」と読むと思うのです。子供がそう読んだ時に、昨日までの私だったらまちがいなく「あれは当て字で、おとな、こどもと読むんだよ」と間違いを教えてしまうところでした。


世界一難しい漢字(もじ)を使う日本人