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The Stranger

Yahoo!のサウンドステーションなどで年代別の音楽などを聴いていたらなぜか突然BILLY JOEL(ビリー・ジョエル)が聴きたくなりました。iTunes Music Storeで検索してみたのですが、見つからないのでAmazonでCDを買いました。

何でも良かったのですが定番の「THE STRANGER」を選択。夜中に注文したのに、翌々日には手元に届きました。自分のためにCDを買うのはかなり久しぶりな感じです。輸入版を選んだので価格は1,500円ちょっと。便利な世の中になりました。

さっそく聴いています。20年くらい前の高校生の時に、BILLY JOELが好きな友人から聴かされていた時とは違った聴き方ができます。冒頭の「MOVIN' OUT」の歌詞の中にHackensackなどという固有の地名を見つけては楽しんでいます。ちなみにHackensackは、昔Van Gelder Studioについて書いた時にも触れたように、近くに住んでいたことがあります。

以上は前置きなんですが、このCDの円盤をよく見たら円の途中に1本、何のデータも書かれていないようなラインがありました。ちょうどLPレコードでの曲と曲の間の溝のような感じです。

最初はなんだかわからなかったのですが、CDケースの中に入っていたカードを見て理解しました。そこには"CD EXTRA - This Compact Disc contains a free Multimedia portion."と書かれていました。なるほど、これがCD EXTRA(CDエクストラ)というものですか・・・。

その存在は聞いたことがありましたが手にするのは初めてでした。簡単に言ってしまうとCDの中がマルチセッションで記録されていて、CD-DAのいわゆる音楽データのほか、PCでしか読めないセッションが記録されているのです。CDプレーヤで聴く時には音楽データ部分のセッションしか読めないので普通のCDと何ら違いはありません。ところがPCでは、音楽のほか映像を楽しんだりすることができるのです。

この「THE STRANGER」のCDをPCのCDドライブに入れてみました。すると、なにやらポップアップのメニューが表示されました。まずはREADMEの説明を読んでみました。記述がWindows3.1とWindows95しかないことに少し不安を覚えましたが、手順に従って進めるとQuickTimeプレーヤをインストールしようとし始めました。既に私のPC内にはQuickTimeのバージョン7がインストールされていましたが、バージョン2をインストールしようとしているようでした。ところが、というかやっぱりというか、そのインストールは途中で異常終了してしまいました。また、再生そのものも異常終了となってしまいました。どうやらCD内のプレーヤソフトが古すぎるようです。

ただ、CD内を覗くとSTRANGER.MOVなどという名前のファイルが複数入っていました。いかにも映像ファイルそうなので、QuickTimeのバージョン7に直接指定したところ、各曲のライブ映像を見ることができました。映像を見て知ったのですが、「THE STRANGER」の口笛のメロディ演奏はビリー・ジョエル本人がピアノを演奏しながらやってました。映像でなければわからない部分です。

結局、1,500円ちょっとで音楽だけでなく映像も楽しめてしまいました。ところで、このCD EXTRAって今でもあるんでしょうか。気になったのでAmazonで調べてみたらちらほらと出てきました。今年の6月発売のものもあるということは、まだ作られてはいるんですね・・・。